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第三十三話『変化』

小さな村まで来てから時間停止を解除してから眺めた。村だけど国と近いのか賑わっていて、門番らしき人が俺を認識すると


「珍しい客人だな。どうしたんだ?」


俺は村を見てから


「暇潰しと言ったら失礼だけど……気になったから来た。中に入っても良いか?」


俺が聞くと


「身分証良いか?」


あー、そう言えば……貰ったな。取り敢えず……


「……偽物じゃないよな?」


そう言うが俺は首を横に振って


「今日、受けたから本物だな」


そう言うと慌てて中へと入ってそのまま、誰かを連れて来て


「S級冒険者さん。こんな村にようこそ」


村長だな……


「依頼で来られたんですよね?」


……知らん……


「ただ、普通に来ただけで依頼てなんだ?」


俺が聞くと村の中へと案内されて、村長の家へと。その中に入り座ると本題に入る


「村の奥の神獣様の様子が変な感じがするんだ」


神聖様……ね


「因みに神獣様は何だ?」


俺が聞くと、村長が口にして絶句する。この世界に存在するとは……思うけどこんなに身近に居るとは思わんだろ……


取り敢えず案内して貰う……


「美しいな」


神獣……フェンリルが横たわりつつも俺を見ていた。鼻先を俺に近づけて、俺が触れると


『まさか……神が来るとはな』


目を見開いて村長を見るが困惑するだけ


『同じだから通ずるだけ』


……


「どうして俺が神と?。言った覚えも言いふらした覚えもないが?」


答えは分かりきってるが……取り敢えず聞く事に


『自然と分かる。それでも、神とも似つかわしく無い存在……』


……


「そりゃ、宇宙の神だからな。いや、正確には邪神か。て、そんなのはどうでもいい


体調悪いのか?」


俺が聞くと


『……


神聖が薄まってるからな


お前と戦っていた悪魔から著しくな』


……


そっちもか。はぁ……面倒だな


「原因分かるか?」


フェンリルは視線を明後日の方向へと向けて


『聖騎士と統合した教会……そこに問題があると思う


分かるか?』


俺は首を横に振る。分かるか分からないかと言われれば……分からんの方が大きいからな


『簡単に言うと……神聖なる場所には必ず教会のシスターがその地を納める


神に祈りを捧げ神聖を安定させ聖騎士……聖なる力を強くさせる。そんな感じの場所


ただ、聖騎士の国が出来てからは、不安定となり、教会を信じられなくなった』


……訳あり所じゃないな。面倒事になってるな……


「どうしたものか……」


考えてると……


『簡単な話。神聖となる場所を見つけて我を連れて行けば問題無い』


周囲を見て


『この場は我の生まれの地だから。元々よりは神聖は緩やかになってるだけだ』


成程……まぁ、確認してみてるだけしてみるか……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


急に入れ替わるとか聞いてないけど……見て分かるけど


「貴方もうすぐ死ぬね」


はっきりと言うと、人間二人は目を見開いて、目の前の神獣は目を伏せていた


「し、死ぬてどういう事……?」


村長が慌てていて


「あっ、御免」


私がそう言うと


『構わん。何れバレるだけ。それに雰囲気変わったが……本来の神か?』


……まぁ……遠からずだけど……


「事情は把握してる。そこで提案だけど……神話……クトュルフになってみる?


と言っても名も無き神で、私の眷属扱いだけど


そしたら生き長らえるし、この先は私が死なない限りはずっとよ」


神獣は考えていて


『即断は出来ぬな。それに……』


分かってる……今はそっちかなぁ。人間の方を向いて


「提案はした。後はそっちと……こっちの問題を片付ける。依頼だっけ?


受けるよ」


そう答えると再び入れ替わる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


話し合いは終わってこの村に滞在……する前にイリアスに連絡を……


『消えたと思えば……全く。まぁ、事情は聞いてるからこっちで抑えておく


で、その問題は任せる。関係あるのなら次いでに』


まぁ、そうなるよなぁ。仕方が無いけど……


取り敢えずは救う方法の方の前の……


「やっぱりあったな。となると……関係があるか」


楔を見つけた。問題はユグドラシルみたいに変異されても困るから……


先に……


「悪いけど……これは覚えがあるか?」


フェンリルに来てもらい確認して貰うが……


『知らん。が、これが問題なのか?』


俺は頷いて


「神聖が強くなり俺は弱くなる。お前なら大丈夫だろうけど……これを破壊したらお前は飲み込まれる


その前に……お前の問題を片付けないといけない」


スライムを手に楔を見張らせて


『成程。それは我も嫌だな。そこまで面倒事になるとはな』


まぁ、即決出来ないのが問題だけどな……


『良かろう。先に手を打つとしようか。そしたら問題無いんだろ?』


俺は頷いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日になり楔の前に立つ


「さて、村長にはここには来るなと言ってあるし……始めるか」


剣を突き刺して楔の破壊を始めた。前と同じ方法を……その時に紫電が走ると外れてフェンリルの方へと向かう……


が、既にこっちに居る。だから周囲の何かを取り込む……その筈だけど……


「しくった!」


走ったのと同時に村の方が燃え広がり、赤く周囲を囲んでいた。その先には村長が……悪魔へと変わろうとしていた


「特性を理解出来てなかった!」


剣を思いっきり投げ付けたが、弾かれるのと同時に悪魔となり国の方へと飛んでいく


俺は首輪に触れて


「イリアス。御免……しくった。国王様に連絡して!」


俺が叫ぶと


『……分かった。来れる?』


俺は口笛を服と影飛び出して俺の前に、優しく撫でる黒く染った毛色を見て


「時間は掛かるが……行ける。それまで食い止めて欲しい」


俺はフェンリルを見て


「出来るか?」


フェンリルは俺を見ると


『あぁ、問題無い。それに……』


分かってる。跨るとフェンリルは走り出す。クトュルフ神話の神獣として生まれ変わったフェンリル


史実とは存在しない存在へとなったのか、神聖は失われてるけど、旧支配者(グレード・オールド・ワン)の眷獣となり、変質していた


これで、教会側にはバレたと思うけど……そう入ってられないからな


「今からお前に力を流す。それを操ってサポートしてくれ」


フェンリルの上に立つと悪魔が国を破壊し始めようとしてるのを、フェンリルが影の触手を使って攻撃をし始めていた


そのまま伝って一気に剣を抜いて悪魔へと攻撃を仕掛けた


「あっ!?」


空振りするとそのまま悪魔が俺に蹴りを入れて壁へと突き破り地面へと叩き付けられる


そのまま、フェンリルが俺の前に立つ


「どうする?。撹乱は効かなさそうだし、多分……対策され……」


対策されてるか?。分からない……となれば……


「悪いけど……戻れなくなるな」


フェンリルは笑みを浮かべ


『元よりそのつもり』


触れると『旧支配邪神(ラブクラフティアン・クトゥルフ)』を使った。その瞬間に人型となり、フェンリルは手を握ったりしていた


白と黒のワンピースに白と黒が混じった髪に獣の耳と尻尾


女とは思わなかったけど……


『どうしたら良いか?』


俺はスライムを剣にして


「使えるか?。無理ならナックルにしてもらうが……」


フェンリルは握ると


『重い。けど……それでいい。待っていてくれるみたいだし』


そう言うと一気に飛び上がり、蹴りで地面へと叩き落とそうとしたのを、悪魔が躱して回し蹴りで逆にフェンリルを吹き飛ばしていた


それと同時に、かかと落としで地面へと悪魔を叩き落としたのと同時に、地上に居たフェンリルと一緒になって攻撃を仕掛けた


そのまま行こうとした時に、俺とフェンリルの間に悪魔が迫って、顔を掴まれると一気に地面へと叩き付けられ、そのままの勢いで左右へと吹き飛ばれる


瓦礫をどかしながら、起き上がろうとしたら悪魔が立っていて、時間停止をしようとしたら、腕を吹き飛ばされ、そのまま首を掴み、再度地面へと叩き付けられる


が、フェンリルが悪魔を吹き飛ばし


『一旦引く。流石にキツイから』


そう言って俺を抱えるとそのままの勢いで城へと向かってい、目の前まで迫るとそのまま勢いで突き破る


「おい!。て、大丈夫か?」


国王様が俺の方に駆け寄ると


「問題。不死身だからな……ただ……」


切られた腕を見ると再生が明らかに阻害されていて


「少ししくった。特性を見れてなかった俺の落ち度だ」


立ち上がろうとしたら


『悪魔が止まってる』


フェンリルがそう言うと静かになっていて


「今なら話せるな」


俺は座り込み頷いた




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