第三話『別クエ』
『今の所は何とか……』
『それでは本編へどうぞ』
外で待つとは言ったけど……
「なぁ。このゲーム変だろ?。クエスト受けた時に感じたけどさ……別のクエスト見たけど、どうも混じってる」
そう言われて、座りつつ聞いた
「だから?」
私は真っ直ぐと視線を向けたまま返事を返すと
「運営は俺達の共闘を容認してる。これは普通に考えてクエストによる被害が各ゲームの難易度の倍はある
て事は……別のクエストを受けても、別のクエストの敵と被る場合がある」
何が言いたい……
「はっきり言って?」
彼は大型の銃を手にしていて
「屋敷は俺の居たゲームと告示してるが外は別のゲームの背景。俺は屋敷のクエストを受けたつもりだけど……
今、さっきクエストに付随して別のクエストが出て来た
連鎖でも無い全く関係ない……」
何かが飛び出してくるのを彼は私を庇い傷を負っていた。傷が抉れていたが治っていく
「俺が受けたクエストは『屋敷の主人の行方』そして、今出てるのは……『鳳仙花』……」
……『flower・Link』か……
「でも、あれだぞ?。ファンタジーの中でもほのぼの系ゲーム……何で無法地帯に?」
銃を構えて引き金を引こうとしたのを
「だからかもね。まぁ、それが……本当に『flower・Link』かどうか確かめる必要があるから、来てくれるかしら?」
彼は私を見て銃を下ろして
「……嫌な予感か?」
肩を竦めた。遠からずも。最悪の場合を想定して動くつもりで向かう。それだけ
中は最強の神話が居るし、どうて事になる
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部屋に入り込む。息を切らし、剣を床に突き刺して座り込む。流石にキツイ……あれだ……クトュルフの神話を相手にした時と同じ感覚……
「なぁ、これ……本当にゾンビゲームの方か……?」
息を切らしながらシリウスに聞くとシリウスは銃の弾を込めながら
「そう思ったけど……流石に殺す度に増えるのは可笑しい……何か別のゲームが混じってる可能性あるぞ……」
想定外……そんな感じの言葉だった。ただ、増えると言ったて……そんなゲームあったか?
「んで、お前に言われてこの部屋に入ったけど……意味あるのか?」
シリウスは銃をホルスターにしまって机の方に向かった。机を漁り、引き出しを乱雑に開けたり、本棚の本を取り出して捨ててを繰り返して
「この部屋ならと思ったが……屋敷の主人は行方が分からないのなら、この書斎にあると思ったが……」
そう言って写真立てを手にして渡してくる
「他には?」
彼は扉の先を見て
「もう一回突っ込める気力あるか?」
銃を取り出そうとしたのを手で制して
「無いな。仕方が無い。この部屋で出来る限り探して、無ければその提案を使う。それで良いか?」
シリウスは納得したのか頷いて探し始めた
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森の中を進んだ。それは良かった
良かったけど……周囲が茨で塞がれ道になっていて、アベルが茨に触れると煙が上がり焼き上がる臭いがしてきて
「触れるなか。これ、俺じゃなきゃ死ぬな」
そう言って触れるのを止めると銃を手に引き金を引ひいた。銃声音が響くと
斧を向けていて
「いったーい。いきなり撃つ変人居るかー」
幼げな少女が頭を擦りながら歩いてくる。茨に体を包まれて頭に花のような綺麗な髪飾りをして裸足、髪が地面着いて
「『flower・Link』のラスボスか?」
彼女は私達を見ると笑みを浮かべ
「そう呼ばれるかなぁ。私はこの子の声で来たから敵対する気はなかったけど……」
手を伸ばそうとしたのを、アベルは銃を向けて引き金を引いたのと同時に植物が全てを防いでいて
「んもー。攻撃力無いの!。だからやめてー」
私は頭を抱えて
「なぁ、取り敢えず無闇に攻撃するのは止めようか。でないと……私が君を殺す事になるぞ?」
指を上へと向けてアベルを睨みつける
「こわ。まぁ、良い。んで、何か知ってるのか?」
彼女は私に向かって抱き締めてきて
「怖かったー」
……
「おい聞け!」
私は睨むと黙っていて
「えーと……鳳仙花が痛い、止めて、殺してて、聞こえる。多分……この先の屋敷が原因だと思う」
……
「となると……俺の方のゲームが原因か?。でも、俺が知る限り知らないぞ?」
そう答えると
「えーと、多分……完全新規だと思う……何か、私のゲームはほのぼの系だから何も無い筈と思ってたのに……デバッカーの招待来た時に不思議と思った
だからやってみて分かった。私のゲームでは有り得ないシナリオなの」
つまりは殺生無しのゲームなのに殺生が存在してしまう。これが複数ゲームによる影響……
「となると……その鳳仙花とやらを実験に生物災害を起こそうとした……が……」
アベルが彼女を見て
「君が来た影響で植物の意思が言うこと聞かなくなり、暴走状態……なぁ、その鳳仙花を止めれるか?」
彼女は私の影に隠れながら
「近づいて対話出来れば……でも、無理なら……止めるしかない」
なるほど……
「取り敢えず案内してもらえるかな?。私も無闇に使いたくないからさ」
指を指した方向を見て
「分かった」
理解してくれて助かる。まぁ、何とかなるか……なると言いけど……
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部屋をひっくり返っても見つからない。もう流石に引きこもるのは……
「隠し部屋とかないなら出るしか無いし……向こうは何か掴んで……」
言いかけた時に微かに大きめの音が響いていた。言ってる意味が分からないだろうけど……
本当に微かめの大きめの音……そんな感じ……
「っ!」
扉が突き破られる音と共にシリウスが銃を抜いて、目の前の存在はナイフをシリウスに
「アレ?。ラスボスじゃん。となると……君もかぁ。殺しとこうかな」
そう言うのと同時にシリウスが引き金を引いたのを弾き、ナイフが宙を舞いながらステゴロをし始めて、そのまま銃を額につけて、宙を舞っていたナイフを手にしていたが動けない状態に
「悪いな。こちとら対人戦では最強だから」
そう言うと
「こっちは騙しが得意なもんでな」
シリウスの頬に傷が入るが、銃の引き金を引いて撃ち込んでいたが至近距離で躱す事さえ不可能な状態で回避して、そのまま距離を取られる
「で、何のラスボスかは知らないが……こちとら、優しくなれないぞ?」
俺の方を見ていて、俺は頷くのと同時に走り出した
「へぇ……なら……」
手を地面へとかざすと
「『暗黒』」
男を中心に黒い渦が広がり一気に全てを飲み込もうとしてるのを、シリウスは銃を向けて
「悪いが……こちとら命を常に張ってんだ。そんな非現実で死ぬと思うか?」
引き金を引き、銃弾が黒い渦へと着弾すると消滅していた
「何が……」
困惑してる俺と男だけど、シリウスが俺の前に立ち
「簡単な話。起点を壊しただけ」
は?
「有り得ない……マフィアゲームでは無いだろ!」
そう叫ぶがシリウスは銃を向けて
「残念だが、有り得る話だ。マフィア……まぁ、そっちはどうでもいいが……
潜在能力に秀でる時が有る。時にそれが能力として昇華してしまう。犯罪者が特に顕著にな
俺は、ゲーム内とはいえ……殺しと分析能力によって、全ての物事の殺せる起点を見つける事が出来てしまった
だから、能力は無いがこう言うのが得意になってしまった訳。だからと言って……これが能力と言われると能力では無いけどな」
銃を向けて
「さて、悪魔相手に勝てるとは思えないけど……どうする?」
男は口元を釣り上げて
「良いねぇ。楽しくなってきた。ただ、俺と戦っていいのか?」
そう言うと目を見開いて振り返るとさっきまで来る気配の無かったゾンビが向かってくる
「シリウス!」
俺が叫ぶと
「チッ……何が目的だ?」
銃を下ろさずにただ構えて聞いていた。俺は剣を手に触れて一気に向かおうとした時に
「目的……そんなの決まってる。お前らを殺して唯一無二のラスボスとして君臨してやる事だ
手始めにお前らを始末。その後……」
瞬間に銃弾が弾き飛ばして
「ユウ君。そのまま振り続けて」
俺は目を開いてシリウスを見ると笑みを浮かべ何かを投げるのと同時に俺に覆い被さりながら一気に走っていた
そして、更に何かを投げながら
「飛ぶぞ」
その瞬間に窓を突き破るのと同時に爆発音が響き地面へと
「流石に殺せる気はしないが……多少は時間稼げるだろ?」
慣れているとはいえ……
「死ぬかと思った……それよりも、何で俺を見てなかった?」
座り込むとシリウスは近くに座り
「一つだけ。『Another・end・devil』悪魔と取引をし能力を得るゲーム。多分視力を代償にかもしれないし、能力によるかもしれない
何れにせよ……アレはラスボスじゃない。弱すぎる」
じゃ……
「ブラフだし、相手が乗っかてきたから放置した。それよりも……結構複雑になってるかもしれん」
うーん……分からん……
「まぁ、これで分かったのは……このクエストは何かおかしい。合流するか?」
それも良いけど……
「何か引っかかる……何で、ラスボスのデバッカーが集まる?。俺達やお前……アベル……
そして、さっきの奴
偶然なら分かるが……」
シリウスは目を伏せていて
「屍は悪魔と同じ」
そう呟いていて困惑してると
「悪魔の眷属が仮にゾンビだとしたら?。そのゾンビゲームである『EdySing・twilight』のラスボスが俺と手を組む
そして、悪魔ゲームのプレイヤーが偶然此処に現れる
確かに偶然じゃないな。このクエスト自体……俺達のクエストだろうな」
立ち上がるのと同時に屋敷から無数に飛び出す黒い触手。俺の手に入れたものとは違う何か……
嫌な予感してシリウスと目を合わせて頷き中へと走った
『解説』
『ホロ〇イブ……』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』




