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第十話『黒幕?』

『忘れてました……』


『それでは本編へどうぞ』

口元を抑えてしまう。情報屋から聞いた話は……それが、このゲームの黒幕という意味として捉えてしまうから……


だけど……


「残念ながら……私でも、彼女でも無い。このゲーム自体は……本当に有志によって作られたゲーム


勿論……私が協力したのもあるけど、殆ど関係無い……」


それじゃ……


「私達がしたいのは……このゲームの真実と、彼女の完全解放。そして、本当に裁かれる筈の研究者の証拠」


そんな……


「だけど、それならどうして回りくどい事を……」


参加者は集めたし、現在(リアル)の数時間と空想(ファンタジー)の数十日分を分けた意味を……


「……今、彼には最初に行われたゲームをして貰ってます。何せ……惨劇であり、全ての始まり


ただ、ラスボスを集めた理由もそれに含まれてるのと同時に……


裏切り者を出す為ですから」


それで……


「分かった。けど……どうしても最後……未来がそうなら……何で?」


彼は首を横に振り


「これが公になったら確実に治療名目で実験でしょうね。だから、本当に関係ある人は偽装するよう……彼女に頼んであります」


……


なら……


「分かった。でも……どうするの?。簡単じゃないわよ?」


分かってるのか


「その為にはひたすら遊びつつ……待つだけですよ」


そういう事……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女の話を聞いたが宗教が関わってくると……限られてくる。組織なら報道や警察が主になるし、宗教なら信者が居ても……


「信者が何かを企んで起こったゲームか?」


彼女は頷いた


「……正確には……宗教団体……の……理念に……則った……神様……であり……教祖……」


これと宗教団体が…………


「その研究者は初めは信者だったのか?」


首を横に振っていて


「……たった一人よ……」


たった一人……


そこが問題か……


「……言って……おく……ね?


その……たった一人……は……私と……この体の……目の前で……殺された……」


は?


「つまりは生きてないと?。治せるもん……も……」


いや……死んだとしても続いた。だけど、研究者だぞ?。狂ってるならまだしも……


狂ってなく……変わった?


死んだから生きる気力を失い死んだ……?


それなら……続く理由も……宗教絡みなら尚更……


「なぁ、聞いてもいいか?」


彼女は頷いて


「最初と最後では全くの別て事か?」


首を傾げていて


「えーと、つまりは、最初はその研究者と宗教団体の理念の一致で始まったゲーム。けど、事故か偶然か知らずか参加していたたった一人が死んで生きる気力を失ったとかで、研究者は手を出さなくなった


けど、宗教団体は諦めが悪いから、別の研究者を使った。実験とか法律の元では、動けない非合法が出来るとかで」


彼女は頷いた


「……私と……親友の……見解通り……じゃ……情報規制……は?」


そこが問題……都市伝説としてなら存在していたが、それだと……話題にならなさすぎる……


それが分からない……


「……一つだけ……


この……ゲーム自体……宗教……の……拠点……だとしたら……?


それなら……参加者を……入信させ……口封じ……とか……」


彗星の知り合いの辻褄が……


「まさか……」


彼女は頷いた


「……私は……元……他は知らない……


だって……宗教は……最後の……時を……もって……解体され……まっさらに……なったから……


多分……最後の……参加者は……入信は……してない……


私の時……は……情報漏洩……を……防止……する為に……薬物中毒……に……そのまま……混在させ……あたかも……夢の中と……錯覚させ……都市伝説として……昇華させ……た……」


だから……


「この体を……使えてるの……は……私が……この体の……第二……人格……つまりは……二重人格……そう……脳を……弄って……信じ込ませ……た……


貴方の……妹も……そうだと思う……


知らず……知らず……の内に……入信……し……ゲームの……存在を……記憶から……消した……それが……多分……真相……


問題……は……このゲーム……のクリア……は……」


真相に辿り着く……か……


厄介だな……


「取り敢えず……このクエストをするしか無いのか」


彼女に聞くと頷いていた。でも、そうなると……このクエストのクリア条件が分からない……


「……多分……」


彼女が歩いて向かうのを慌てて追いかけた。暫く歩くと森の中の開けた場所


その先には影が見えて


「……」


彼女が胸元を抑えつつも意を決したのか目を開けて歩く。俺が歩こうとしたら


「待ってて……」


その言葉が何処か拒絶の様な……見て欲しくない様なそんな感じの言葉だった


俺は頷くと彼女は安心したのか歩き始めていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


上手く体が動かない


私……よりも、この体が拒絶反応してる……


「……駄目……」


一歩進む事に影が見えてくる。分かりきってる。私とこの体が初めて見た死で……私とこの体が発症した現象……


目の前で殺されたのを見て……私と彼女は酷く絶望し、死ぬと悟った。悟ったけど……結局生き残り、彼女は意識が死に、私は体が死ぬ


生きる為にはこの不安定な状態になるしか無かった


「ねぇ……久しぶり……


愛梨……」


最初の犠牲者で……研究者の救いたかった娘……


『憎しい……あぁ……憎しい……お前が……なんで生きてる……!!』


磔にされ、未だに血を流す彼女が私を睨みつけながらそう言う


「……やっぱり……


私の……発症した……力は……命を繋ぐ……そして……」


ゆっくりと目を開けたのと同時に指で黒い触手により鎖と磔を破壊して彼女を解放した


その瞬間に黒いモヤが周囲を放ち、彼女は降り立つと来ていた服が変化し、歪なワンピースに変化していて


『あぁ……そうか。私は……お前を殺す為に……お父さんの関係なんて知らない……私は生き残ったお前を殺す……!』


支離滅裂な事を言って向かってくる。それを見て、私は黒い触手が絡まり、その中から刀を手に抜いた


呪いの剣であり、私の血肉で作られた刀……


それを振り


「今……救って……上げる……この力……の……代償を……取り除い……て……」


そのまま頭目掛けて蹴りを入れた上でお腹に蹴りを打ち込む


『あがっ……ふざ……』


そのまま、刀の柄で頭の脳天に叩きつけて、地面に落ちようとしてる顔につま先で蹴り抜いた


彼女は吹き飛ばされて地面を転がりながらその場で倒れていた


それをただ無関心で見て


『巫山戯るな……お前は……私が……』


使うまでもない……会った時の優しより、今の憎しみが強くなってる


ただ、理不尽な死だからこそ……でも、それよりも……


「……」


気が付くと思いっきり殴られたいて、お腹を貫かれていた。血が溢れ口からも少しばかり吐き出していた


腕を掴み


「……じゃ……この体の……能力……体験……して見て……?」


瞬間に私の体を突き破るように無数の触手が彼女を突き刺して、一気に引き裂いた


バラバラになった彼女は笑みを浮かべながら


『……私じゃ……無理けど、これなら……』


その瞬間に何かに吸い込まれていき、黒いモヤが膨れ上がり腕が突き出して地面に


「……」


流石に……騙し切るのは無理か……


「……『The・end』……」


私はそう呟く。私本来の力であり、『The・end』の世界の依代として居たせいで……力として……症状として絡みつき昇華してしまった


忌み嫌う力……


『……は……?』


私が一歩踏み出すと周囲が黒く弾け飛んで草木が黒い黒薔薇とダリア、黒百合が混ざった華が咲き誇っていた


『……華……はは。笑わせる……!!』


向かってくるが……黒い触手が私の着物の裾から尻尾の様に伸びて防ぐ。裾、袖、首筋、髪、全てに黒い触手が伸びて、ゆっくりと目を開けて


「……実験……そして……この……世界で……私は……混じった……」


手を伸ばして


「来い……」


微笑み、煽った


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これが……と言うよりかは忌み嫌う感じがして……


「気味が悪い……」


不気味よりも……彼女が人間なのか疑わしいほどの禍々しさだった。ただ……


それと比べ物にならない程に綺麗とも取れた


華に佇む異形の生物が化け物を見据えていた


「……」


分からない事だらけだけど……唯一分かるのは……このゲームは異常だっ事……と、俺は不思議と姉の思う事が分かってきた気がする……



『実は書き直してます』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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