『分水嶺』礼賛〜みんなの作品が読み応えありすぎ〜
私はかれこれ、「小説家になろう」グループ各サイトさまにお世話になって、15年くらい経ちます。
最初の5年ほどは、とにかく作品を読み漁る読み漁る、まだ書籍化も珍しかったので、ブクマしては更新通知を待ち、気になる作品の最新話を大喜びで読みに行く、そんな楽しみ方でした。
(昔ばなし風BGM)
やがて文章を書く楽しみを知り、人生の荒波にもまれながら、歳を重ねるにつれ文章の好みも変わり、いつしか読むことのほうが少なくなっておりました。
それがなんと!
今めっっっちゃ読んでる!!
(ここからアップテンポBGM)
春からの公式企画が続いて、ここにきて、秋の歴史『分水嶺』と来た!
自分がレキ女だということを差し引いても、控えめに言って、皆さんの作品が素晴らしすぎるの!
史実を骨太に描くも良し、幻想的に描くも良し。
時代考証あって良し、なくて良し。
「歴史」というテーマを与えられただけで、こんなに色濃い作品が生まれるのかと、ネット文学の芳醇期に圧倒的感謝……!
しかも無料で読めるんやで……!?
分水嶺の切り取り方も十人十色で、それぞれの工夫や趣向がすごく楽しい。
久々にネットノベルを読む快感を味わいました。
書き手の皆さまに御礼申し上げます。
実は秋乃はこの10月に35歳の節目を迎えるのですが、最高の誕生日プレゼント!
ありがとう公式企画!
そして、文章を書くことが大好きな皆さまへ。
評価やブクマ、リアクションが思うほどなくても、どうか落ち込まないでほしい。
久しぶりに読んでみてわかった。
楽しむのは簡単だけど、感想を書くのは勇気がいる。
こんなに膨大な作品数があるから、運営さまだって、きっと全作品を読破するのは無理。
だけど絶対に心揺さぶられる、光るものがあるから、このサイトに掲載されている訳で。
貴方が掲載しようと思った訳で。
自分自身の「面白いと思ったこと」を大切にしてほしい。自分の作品を卑下しないで欲しい。秋乃もやめるぞ。
最近の研究でね、《情報熱力学》というものがあるらしいの。
熱力学は古代からある分野で、情報力学はけっこう最近でしょ?(まちがってたらごめん)
つまり何が言いたいかっていうと、このウェブ上のテキスト一文字ひと文字に、エネルギーがあるということなの。
エネルギーがあるということは、何かを動かせる、揺るがせる、ということなの。
心が揺らぎ、感動が生まれて、それは波及してゆく。
空間と時間を超えて。
ひとりの表現が、気持ちが、そこに熱となって灯る訳。
いちばん大切なのは、そこじゃないかな。
書籍化も利益も大事。評価も大事。
だけど個人の表現の根底にある「これを描きたい!」が最も重い。
拙くても良いのさ!
人気がなくても良いのさ!
書いた者勝ち、読んだ者勝ち。
そして、心を動かされた者勝ち。
私たちは優勝だ!!
すべての書き手さま、運営さまへ、激励と感謝を込めて。