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悲しいときーー『好きな作品の感想欄にいる読者さんのブクマからスコップしてる時に元小説をブクマしていなかったときー』

作者: 譚織 蚕

 私はなろうヘビーユーザーと言ってもいい。

 殆ど日常的に面白い小説をイナゴのように探し、食べ、そして次の作品へと飛び去っていく。


 しかし、作品から作品への切り替わり、これが上手くいくことは殆どない。


 異世界ものの次は、現代ダンジョンものがいい。

 たまには王道テンプレが読みたい。


 選びたいジャンルはまちまち。その上、自分でも恥ずかしく、悲しいことに私はだいぶ偏食である。


 文章は綺麗に成立し、目が滑るべきではなく。

 娯楽を求めている故に、過度なエログロはいらない。サディスティックな俺、素敵じゃね ?みたいには思えない。

 更新が数ヶ月止まっているのは躊躇するし、その世界を味わいたいので150話は続いていて欲しい。

 のっぺりしたストーリーも、1話が800文字くらいなのも嫌だし、どこかで見た設定だと思ったらすぐにブラウザバックし別の作品を探しに行ってしまう。


 そもそも、あらすじやタイトルの時点で遠ざけてしてしまう作品は多い。勿論後日、その中から口に合う作品が出てくることはあるのだが。


 私自身、作品を投稿したこともある。あまりに自分の好みの作品が現れない時は、それを自分が作ってやろうと。


 しかし元来の性質か、自分には長期の連載が向いていないようで。

 更新停止しがちで、バイアスのせいか文章の自己評価も満足にできていない。

 客観的には、俺も良くない作品を生み出す作者といえるのだろう。


 その点で、この広い海に漂う全ての作品に作者に尊敬の念を持っている。私は自分自身が持つ条件を、全く満たせていないのだから。全員が懸命に作品を書いているのを知っているから。


 だけど、読者としては全ての作品を読むなんてできず。選り好みは必須だ。

 読み終える度、溜まったブクマ作品を消化する。

 それが終わると直ぐに、作品を求めて飛び立つ。

 そして、数日かけて見つけた作品を数日かけて読み、ブクマを消化。そのサイクル。


 当然、なろうを離れる時もある。リアルが忙しかったり、ゲームをしていたり、気分じゃなかったり。


 そのため、結局そこまでの数を読んでいる自負は無い。ランキングだって重要視はしていないから、もっぱら探す方法はキーワード検索。もしくは……


 ここでタイトルに戻ろう。

 そしてこれまでのおさらいをしよう。


 私は良い作品との出会いを求めている。

 しかし、偏食家である。

 テンプレに染ったランキングにも、あまり興味は無い。まぁ良い作品が上に来るのは当然で、読んでいる作品の大半が多くのポイントを保有しているのは許して欲しい。


 だからこそ、私は出会った作品好きな作品を信用している。気持ち悪い言い方ではあるが、私のお眼鏡に叶った作品を信頼している。

 そして、その作者を。ひいては好みが合致した読者を信頼している。


 この方法を編み出した時、私は自画自賛した。

 もちろん0ポイントの名作は見つからないし、100ポイントの原石にも出会えないかもしれない。

 でも、1000ポイントの良作に出会う確率は格段に上がるだろう。

 知る人ぞ知る名作。その入口。


 信頼する作品の好みが合致する別の読者。


 彼らのブックマーク欄には、まだ見ぬ宝が埋まっている。

 勿論、マナー的には微妙

 だろう。

 私だってはるか昔、高校時代に書いた割烹など見られたくないのだが。

 だが、小説になろうというプラットフォーム、そこを読者として利用するにあたっての小さなライフハック。


 この手法を編み出してから、多少なりとも私の食事事情は改善した。

 好きな作品の感想欄。そこの読者のブクマ欄。そこで見つけた好きになった作品の感想欄…… と、わらしべ長者的に作品が見つかる。


 なんと素敵なシステム。


 だけどあぁ、マナーは良くないのだろ

 う。余計な感情を入れて行う行為ではないのだろう。


 しかし、この方法を行うなかで前述した作者の自分が嘆く出来事が頻発したのである。


 私は作者である際、とてもポイントに拘っていた。やるからにはランキングを目指したい。無課金でできるゲームなのだと嘯いたこともあった。

 だが同時に、読者との触れ合いが欲しかった。

 しかし才はなく、小手先の作品にはファンは定着しなかった。

 更新する度に感想をくれる読者も、一気読み報告も、更新が止まった際の嘆きの声も。

 殆ど得られなかった。


 自分の作るキャラが大好きで、世界を理解しようとしてくれる人がいるなんてどんなに素敵なのだろうと想像する。


 だからこそ、夢物語だとしても。熱心なファンと作者、そこに信頼が欲しいのだ。


 先程から述べている通り、私は好きな作品の感想欄を見る。

 そして、熱心な感想を送っている読者のブックマーク欄を見る。


 そんな時、作品タイトルが色分けされているのだ。すなわち私が知っている作品である紫と、知らない作品である青と。


 紫がないことがある。

 1面真っ青。


 この感想を辿ってきた、元小説のものすらもなく。


 勿論事情はまちまちだろう。

 というか、ここまで2000字書いてきたが普通に言いがかりだ。そして私の気持ち悪い行為の告白だ。


 だがしかし、違うのだ。500話着いてきてくれた読者が、ブックマークしていないだなんて。

 そんなの、受け入れ難いのだ。


 私たち読者は、あくまで消費者である。

 作者から供給された話をアヒルのごとく飲み込むだけ。

 だけど、だからこそ報いなければならないのではないか。

 ブラウザに保存できるから。別にタブにあるから。

 分かるが、それでは不十分なのだ。

 読者でありながら、作品を書いてしまったが故に知った飢え。ポイントの甘美な味、ランキングを上がっていく快感や達成感。


『更新待ってます』

『今日も面白かった!〇〇ちゃん可愛すぎ!』


 勿論感想を書いてくれるのは素敵なのだろう。それは俺が知らない味だ。

 だけど、そんな好きでいてくれる貴方だからこそもうちょっとだけ愛が欲しい。


 ブクマや評価をしてくれない読者は、システム上は1ですらない、0である。

 しかしもしブクマをすれば。

 ブクマの2ポイントがあれば、過疎ジャンルなら日刊ランキングに乗るだろう。

 それを元に10人が作品を訪れる、そのうちの2人がブクマをする……


 私が好きな作品、それを支えるあなた方だからこそ、そんなところで終わって欲しくないのだ。


 作者が作品を出す原点は、自らの中に生まれた世界を発散するためだろう。

 だけど、誰もそこで終わりたいわけではないのだ。進めるものなら進みたい。ランキングに登り、多くの人に見てもらい、人が人を呼ぶ。読書をして育った作者なら、書籍化を夢見ない訳にはいかない。


 そして、部外者である私も思うのだ。

 私の好きな作品が、私が思う至玉の作品が 、テンプレごときに埋もれ書籍にならないなんてありえない。

 好きでいてくれるなら、あとちょっとだけ協力して欲しい。


 私の妄想が混じった。


 これは、人の作品の感想欄を漁り、飽き足らず人様のブクマ欄を漁る私の気持ち悪い妄言である。

 だが、この妄言をここまで読み何かを感じた方がいたら。


 この駄文への評価やブクマはいらない。

 今読んでいる作品、この前まで読んでいた作品。

 それらへのブクマと評価を今すぐにして欲しい。

 なんなら自分で素晴らしい作品を生み出すと同時に、ポイントのありがたみを知って欲しい。ついでに俺に布教して欲しい。


 このサイトが、少しでも素晴らしい作品に評価を、読者を、評判を与えてくれるものであるように。

 みんなの好きな作品を生み出す作者が、少しでも次の話を希望を持って書けるように。

 そして、その輪が広がるように。


 少しだけ、指を動かしてはくれないだろうか。


 こんな作品こそ、即ブラバの対象ではあると思うが……

 それでもここまで読んでくれた貴方に感謝を。



★★★★☆

この作品への評価、ブクマはいらないと言ったな? あれは嘘だ!!

この作品を押しあげ、より多くのブクマモンスターを生み出そう!

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― 新着の感想 ―
[一言] ブクマしてるけど公表してないと言う可能性もあるのでは? 評価は隠せませんけどブクマは隠せますので。 何を隠そう、私自身1000件近くしてるブクマの中で、公表してるのは5件だけですから。
[良い点] なるほどー。 [一言] 感想を書いているユーザがレビューを贈った作品に注目しても良いかもしれませんよー。
2024/06/07 16:09 退会済み
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