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電界異聞禄アルターエゴ  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 The hierarchy of lust
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Digital11.白いマントの魔術師

 俺は白夜が隠れていない上に、石レンガを投げている事に驚き、本人に聞く。


「何で白夜がそこにいるんだ!? まだ傷は治療しきれてないし……」


 俺の質問を白夜は答える。


「ああ? そんなのたすられても性に合わないんだよ。それにあいつにはボコボコにされた借りがあるからな」


 白夜は獰猛な笑みを浮かべながら答える、すると彼は背中から鉄パイプを取り出して、力強く握りしめてティラニカル・ブラック・フォックスに突撃する。

 不味い、いくら物理ダメージを与えるとはいえども、傷をおって特攻するなんて自殺行為だ。

 急いで止めようとすると、ティラニカル・ブラック・フォックスは白夜に向けて詰めを振り下ろそうとする。

 だが白夜はそのまま避けずに、片手剣が刺された場所に肘打ちを食らわせる。

 ティラニカル・ブラック・フォックスは傷口に攻撃された事で叫び声を上げて後ずる。


『キュオーン!?』


 白夜はティラニカル・ブラック・フォックスがあとずり去ると、鉄パイプを上げて蹴り飛ばす。

 鉄パイプは回転しながら、ティラニカル・ブラック・フォックスの潰された右目に深く刺さる。

 ティラニカル・ブラック・フォックスは潰された右目をさらに傷つけられたことで苦痛に歪んで叫ぶ。


『キュオーン!?』


 ティラニカル・ブラック・フォックスは苦しみながら、右目に刺さっている鉄パイプを抜こうをしている。

 白夜は前髪をかき上げて言う。


「なめてんじゃねーぞ、化け狐」


 白夜は少しやり返してやったぜと思っているが、俺とイザナは戦闘の語気を見て顎を外している。

 す、すごい……! 俺が心の影(シャドウ)と戦っているのは少しぎこちなかったのに、白夜は一切のぎこちなさや迷いに無く、まるで戦いなれているように見えた。

 俺はティラニカル・ブラック・フォックスが苦しんでいる間に白夜に聞く。


「お、おい。何でそんなに戦いなれているんだ?」

「ハ?」


 白夜はその質問を聞いて首を傾げたが、俺の言葉を理解して答える。


「アア、噂を聞いてないのか? 俺は元総合格闘部のエースだぞ?」

「エェ!?」


 俺はその言葉を聞いてさらに驚く。一応何かのエースって聞いた事はあるが、まさか総合格闘部だとは思わなかった。

 だけどその部は廃部しているんじゃ……? そう考えているとティラニカル・ブラック・フォックスは目に刺さっている鉄パイプを抜いて襲い掛かる。


「ゲェ!?」

「しまっ――!?」


 俺と白夜はこれヤバいと感じて、急いで回避しようとすると氷の壁が出現して、ティラニカル・ブラック・フォックスの突撃を防ぐ。

 ティラニカル・ブラック・フォックスは氷の壁に阻まれ、ぶつかった衝撃で転げ落ちる。

 俺と白夜は突然出てきた壁に驚きを隠せずに叫ぶ。


「「えぇ~!?」」


 俺と白夜はいきなり壁が出来た事に驚いていると、イザナが俺に駆け寄って心配する。


「二人とも大丈夫……って何これ!? アクリル属性は俺しか持ってないのに、何で氷の壁が出来ているの?」


 イザナは目の前にある氷の壁について聞く。それは俺が一番聞きたいわ!

 俺が持っているアルターエゴの属性は、スパルタルクスのボルト属性とサラマンダーのヒート属性だ。

 イザナが持っているアルターエゴの属性は、イゾウのウィング属性とラハムのアクリル属性、それを使ったとしても召喚していなかった。

 一体誰が氷の壁を作り出したのだろうと考えていると、俺達の前に謎の男があらわる。

 その姿は白雪のロングで、体格は中肉中背で、目つきは普通のアメジストである。

 俺とイザナはいきなりフードを深くかぶった男に驚いているが、俺が氷の壁に指しながら聞く。


「えっと……この壁アンタがやったのか?」

「ン? そうだけど、それがどうかしたのかい?」


 男はあどけなさそうに首を傾げる。しかし白夜は首を傾げながら言う。


「なぁ、何でリスっぽい猫がいるんだ?」

「「……エ?」」


 俺とイザナは白夜がさしている方に向く。しかしそこにいるのは白フードの男で、リスっぽい猫はどこにもいない。

 白夜が言うリス擬きはどこにいるんだろうと探していると、男が会話に参加して言う。


「リスっぽい猫を気にしているのかい? だったら見せてあげよう」

「ハ? それってどういう……」


 男が言っている事に理解できず、どういうことか聞こうとすると男はいきなり光り出してきた。

 ハァァ!? 何で光って……ていうか人って光る事ができるのか!?

 いきなりの発行に驚くが光が徐々に収まり、ようやく眩しくなくなるとそこには珍妙な生き物がいた。

 それは白い毛皮を持つリスの姿をした猫擬きであった。


「「エェェェ!?」」

「いや~、ずっと人間の姿になるのは疲れていたから、ちょうどよかったよ」


 リス擬きは呑気に言っているが、俺とイザナはありえなさに驚き、白夜はリス擬きにじっと見ている。

 一体全体どうなっているんだよ! まさか男がリス擬きで、さらに魔法使いみたいに氷の壁を作り出せるし、もう考えるのがおかしくなりそうだ!

 この状況に頭が痛くなっていると、ティラニカル・ブラック・フォックスは氷の壁を破ってきた。さらに鋭い爪を俺達に振り下ろそうとしていた。


「「ウォォォォォォ!」」


 俺とイザナは白夜とリス擬きを抱えて攻撃を避ける。ギリギリ避けれたが、先ほどいた場所が深く削られ、避けれなかったらかなりヤバい事に冷や汗を流すが、今はこの場を去る事が優先だ。

 俺はイザナの方に向く、するとイザナは何かを察して一緒にこの場から急いで去る。




「ぜぇぜぇ……よ、ようやく撒けたか?」


 俺は息を荒くしながらセーフルームの外を確認する。

 ティラニカル・ブラック・フォックスのレベルは5で、一レべの差だけど敵の攻撃が中々トリッキーでとても厄介だ。

 それに怪我をしている白夜を治療しているし、今は回復や万全な状態にしておくが優勢だ。

 それにリス擬きは身体を横にしてのんびりしている。

 俺はリス擬きに質問する。


「なぁ、お前は一体何者だ? 人間やリス擬きの化け物になるなんて……」


 俺の質問にリス擬きは答える。


「僕の正体かい? 正体は言えれないけど、名前はアルフォンス。君たちと同じ、アルターエゴを使いこなす魔法使いだ」


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