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熊エッセイ

ウォータージェットカッターは何故許されないのか

作者: 熊ノ翁

 どうも、熊ノ翁です。

 今日も今日とて創作界隈の炎上ネタです。


 いやあ、今日も燃えてんなぁ。

 界隈にある程度身を置いていると、むしろ燃えてない方が異常事態だと思えてきます。

 燃えているのはむしろ日常の証。

 コミュニティーノートは僕らの友達、怖くない。

 それでは行きましょう。


 最近創作界隈で流行っていた話題としては、ウォータージェットカッターですか。

 なんか「ウォータージェットカッターは研磨剤が混ざっているから物が切れるのに、ファンタジーの魔法でその辺の描写無く水流浴びせるだけで敵を切るシーンを見ると萎える」って奴。

 現実には研磨剤無しで水のみのウォータージェットカッターもあり、それも木材やプラスチックといった程度の硬度のものなら普通に切れる威力があるので、殺傷能力的には十分だったりするわけですが。


 ただ、この手の不満というか嗜好は、熊は読み手としては理解できる派だったりします。

 なんかこう、ちょっと意識高めで小難し気な理屈が並べられてる方が読んでてこう、気分良かったり。

 つっても、あんま難しすぎても熊のおつむじゃ理解できないので「図解雑学」や「面白いほどよくわかる」シリーズレベルに留めといて頂きたいわけですが。


 まあ、それはさておき。

 この魔法でも何でもいいんですが、超常のものにどの程度理屈をつけるべきなのかって、書き手にとっちゃ迷い所なんすよね。

 熊もどこまでのラインなら許されて、どこからがダメなのかイマイチよくわかりませんし。

 ウォータージェットカッター一つ、ファイヤーボール一つとってみても、杖の一振りで虚空から水やら火やらを生み出すのって、まずその時点でおもいくそ物理法則に反してますし。

 そこでどんだけ設定練ってあった所で、掘り下げていきゃあどんなもんでも矛盾は生まれるわけです。


 そりゃそーだ。

 所詮はウソでフィクションで、現実とは違うんだもん。

 

 で、じゃあなんで許されるウソと許されないウソがあるのか。

「こんな魔法はご都合主義」と蔑まれる作品がある一方で、そんな事は特に言われない作品もあるのは何故か。

 その差はどこから来るんだろう、と改めて考えてみると、大分思考の沼にハマるんすよね。


 たとえばなんですが。

 鬼滅の〇〇の呼吸やジョジョのスタンドとかさ。

 あんなんどう考えても現実感無いですやん。

 でも全然世間に受け入れられてますし、熊も上記した作品で「これは無いわ。ご都合主義ずぎる」とは思いません。

 ウォータージェットに研磨剤がどうこう所のレベルじゃ無いからね。


 なんだよパワーあるヴィジョンって。

 スゴ味で納得させられてっけど、改めて現実と照らし合わせて考えるとウソだらけも良い所だし。

 そら漫画なんだし当たり前なんですが。


 で、この「許されるウソ」と「許されないウソ」の基準ってなんなんだろうなと思考の沼にハマって小一時間ほどグルグル考えてみまして。

 とりあえず結論からいうと、熊はわかりませんでした。


 ただ、ひとまずの中間結論的には「現実と同じ感覚、親近感がある物は許されがちな傾向にあるんじゃね?」というもの。

 要は、現実と同じく何らかの不都合や制約、困りごとがあるならば、魔法などの超常的な現象も肌感覚で許される場合が多いかも、といったものです。

 これはあくまで一因で「この条件を満たしたから受け入れられる」という物でも無いんですが。


 ただこの不都合性が「許されるウソ」を構成してる一つの条件なんじゃねーのかなと思うんですわ。

 鬼滅の鬼殺隊の面々や、ジョジョのスタンド使いの皆さん、まあその他魔法を始めとする超能力キャラが活躍する「許されてる」側の作品ってさ。

 その能力の仕組みこそ現実味無くても、扱うキャラクター達は意外と現実味あったりするんですよね。

 センスオブワンダーな名作の代表格で、どう考えてもご都合主義で非現実的な未来道具が次から次に出てくる「ドラえもん」だって、あれ子供社会のパワーバランスとか結構的確に描写されてますし。


 あと、上手くいかない。

「もしもボックス」なんて、いった事が全て現実になる反則アイテムですら許されちゃうのは、やっぱ現実に即した不自由さが一因としてあるんじゃねえかなーって熊は思うわけですわ。

 むっちゃくちゃ都合のいい、夢を叶える便利アイテムを調子に乗ったのび太が無駄に悪用して最後酷い目に遭うってのが、ドラえもんのよくあるパターンですし。

 ドラえもんのひみつ道具なんて矛盾とウソまみれな物なわけですが、でも許せちゃうのはその物語展開にあるのかなと熊は思ってます。

 繰り返しますが、あくまで「一因」であって、それが全てじゃ無いでしょうがな。


 そんなこんなでウソをつくのが役割な物書きにとって、何が許されるウソで何が許されないウソなのかってのはやっぱ気になる所ですよな。

 この辺の塩梅は物語作ってりゃずーっとついて回る事で、考え続けにゃならん事なんでしょう。


 んー、どうしたもんかねぇ。

 


ウォータージェットカッターは何故許されないのか……END

最後までお読み頂き有難うございます。


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よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
まあ、そもそも魔法が不合理でおかしいとツッコミを入れるのは野暮ではないかと思うけどなあ。 そもそも論で言うなら大抵の攻撃魔法って、火>地=風>水 みたいな感じで威力が違ったりするけど、リアルで考えたら…
[一言] なんで研磨剤無しで切れるか? 魔力が研磨剤代わりになってんじゃねえの? みたいな感じで現実と合わなくても勝手に理屈付けるタイプなので、そこまで気にしたことはないですね。 ただ、作中で矛盾され…
[良い点] こんにちは。 ウォータージェットカッターから話が作品のリアリティーや世界観にシフトしていく内容が大変、興味深いてす。 この議題、執筆する上で脳ミソがよじれるほど頭を悩ませます。 魔法で…
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