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第十一話「一輪の花」1
一度狂い始めた歯車は最後まで止めることができなかった
どこで道を踏み誤ってこうなってしまったのか
最善の方法は果たしてあったのか、今となってはわからない
だけど、大きな引力のようなものに引き合わされて、こういう結果になったような気がして、酷く心地悪かった
想い続けてきた分、喪失の痛みは大きい。その痛みの大きさをこの数日間の内に嫌というほど味わった
それは、これまで経験してきた以上の失恋の感覚で
きっと、これからもずっと尾を引きずり続けるのだと思う
けれど、悲しんでばかりはいられないから、私はもう一度立ち上がることにした
私のことを勇気づけてくれる人がいるから
私のことを待ってくれている人がいるから
好きでもないのに、大切だから、必要だから、”いつもの”私に戻ってきてほしいなんていう、ちょっと図々しいことを言う、優しい人がいるから
だから、私は”いつもの”私に戻れるよう、明日の自分を探しに行くことに決めた




