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8, プレイヤーレベル Lv100 到達

 そんなことを考えてから、一週間が経過した。だが、その間特になにをするわけでも変わるわけでもなくいつも通りの日々を過ごしていた。


「……ふん、学校なんて実にバカバカしい。あの日の僕は気が狂っていたんだ」


 伊織は鼻で笑うと、暗い部屋でキーボード片手にラーメンを啜る。


 一度は学校に行くことを考えてみたが、どう考えても今更だ。もはや今の伊織に寂しいという感情は無い。つまり、目的がないことをするほど伊織自身、暇でもないわけだ。


「僕はこれでも、今の生活に満足しているんだ」


 そう呟いたときだ。


『前日より株価の変動を確認。103%の儲けが生まれます。

 これによりスキルレベルが502から506に上昇します』

『スキルレベル上昇により、

 プレイヤーレベルの経験値が必要値まで溜まりました。

 これよりレベルアップを行います』


 目の前にスキルレベルの上昇を知らせるウィンドが表示される。ここまではいつも通りの光景だが、今回の場合はそれに付随して承諾が求められる。


『今回のレベルアップによりプレイヤーレベルが100に到達します。

 それにより、スキルのグレードアップを行うことができます。

 実行しますか?(実行をするとスキルの能力が大幅に強化されます)』


 そう、プレイヤーレベルが100に到達したのである。


 ダンジョン攻略者の中でもプレイヤーレベルが100を超えるものは多くない。それはスキルの使い勝手や倒したモンスターの経験値が関係するからだ。


 通常、スキルの能力が上昇することはあってもその性質を変えることはない。しかし、このレベル100の特典としてスキルの根本的な性質向上が見込める。水魔法から氷の性質変化が派生したケースなどもある。


 伊織の答え——それは当然、『Yes』の一択だ。

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