星に生まれる街
僕の住む街に広がる、いっぱいのもの
その正体は、星たちのお遊戯
それぞれの役目があるように
つぎの演出に向けて
息をひそめてるよう
僕は、ひととおりの演技を見たあと
静寂のなかで
思わず拍手を送った
星たちは
お礼の意味なのか
キラキラ輝いている
その表情は望遠鏡でしか分からないにしても
いまの僕には
それでじゅうぶんだった
落ち込んでいるときは
余計に見上げる機会が増えるけど
今夜くらいは
ずっと見ていても
いいんだろう・・
何度か見上げた空は
いつになく静かで
やさしくつつみこんでくれる
このまま、スマホの上に乗せてみて
タッチひとつで
キミのところまで
運んでいけたらいいのにね
月の加減で
まぶしく輝いてる分
キミを思い出す時間が増える
星はまた輝きを増して
望遠鏡がなくても分かるくらい
微笑んでいてくれる
可能性の低いことでも
たぶん大丈夫だと
そんなふうに思わせてくれる