プロローグ
とある高校のとあるオカルト研究会。
その日俺は異世界に転移させる魔法の実験体としてオカルト研究会の実験に参加した。
ぶっちゃけ言うとただの暇つぶしで来たのだ。
そして研究会側の準備が出来たらしく研究会の女子がこちらに来た。
「じゃあ新川君行くよ?」
「おう分かった。」
そして彼女は胡散臭い呪文を唱え始めた。
どうせ何も起きやしないっての。
俺はこの時何も考えずにこの魔法陣の上に立ち早く終わらないかと思っていた。
だが俺が立っている魔法陣がいきなり白く光だし始めた。
「なっ…?!」
「やった!…成功よ!」
研究会の女子の声を最後に俺は気を失った。
目を覚ますとそこは…森?
「どこ…だ?ここ。」
俺はあの時…確か気を失ってそこから…。
「とりあえずこんな所にいてもあれだしとりあえず森を抜け出すか」
抜け出すって言っても真っ直ぐ行くしかないよな。
俺はしばらく歩いていたが全然森を抜けられない。
「おいおいこれどうなってんだよ。 しかもさっきから同じところばっかグルグル回ってるように思うし。」
すると茂みからガサガサという物音が聞こえて俺はビクッ!と驚いた。
な、何だ?猪か?それとも…
ゴクリッ
そっと茂みを覗くとそこにいたのは緑色の肌にまるで人とは思えないような見た目をした生き物だった。
「うぎゃぁぁぁぁああああ!!!」
俺はついその見た目のキモさと恐怖心で悲鳴を上げてしまった。
その悲鳴に反応した謎の生き物はこちらを見てニヤリと笑い俺の方に歩いてきた。
「ちょちょちょちょ!来んな来んな!キモいキモいって!」
俺は落ちていた木の棒を拾い謎の生き物に向かって振り回していた。
「誰か助けてぇぇえええ!!!」
俺は助けを求めるために叫んだ。
すると俺の目の前に一瞬影のような物が写り次の瞬間、謎の生き物の体と血が飛び散った。
「…え?」
「大丈夫?悲鳴が聞こえて駆け付けたけど。」
そう聞いてきたのはまるで騎士のような鎧を身にまとっている金髪の少女だった。
「え、あはい。大丈夫です。」
「それは良かった。 でもゴブリンに襲われて腰を抜かして泣きそうな顔をするとは。 珍しい子もいたもんだ。」
ゴブリン? ってゴブリン空想上の生き物だろ?しかもこの女の子の見た目に剣…。
「まさかこれ本当に異世界来ちゃってんの?」
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