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それは恋と呼べますか?

優しさは毒。

この物語は、私が人を傷つけてしまうそんな物語


出会いは偶然だった。私は平凡な社会人3年目を迎えたただの凡人であり、仕事が出来るキャリアウーマンには程遠いただの一般人である。

ここまで強調すれば分かるだろうか。私『岩瀬 春香』は自分に自信が無く、消極的な性格であり、自分から行動することは滅多にない。そんな人。そういえば年齢のお話をしていなかった様だね。私の年齢は26歳で髪色は黒。若い年齢なのだから、茶色の髪に憧れはあるけれど、自分の髪が茶色くなる想像は出来ない。きっと傷むだろうし、女性の髪はケアが多いと聞くのだから。この発言でわかるかな。長さケアなどはあまり手がかからないショートカットにしている。容姿はあまりいい方ではない。これから少し回想に入ろう。内容はそうだね、私が小学校から高校にかけて恋をして、振られた。そんな3度のお話だ。手短にお話しさせていただくよ。



小学校。それは集団で生きる術を学ぶ場であり、現代まで伝わる先人達の知識を手に入れ、現代社会人になる施設である。日本には義務教育というシステムがある事で知識を手に入れる事が可能であり、集団組織にて上手く生きる為の処世術というものを学ぶ期間である。

そんな言葉を並べても、小学生というものはバカで、自信過剰で、だれもが勇者でありお姫様である。そんな中きっとモテるという言葉に当てはまる男性は『背が高い 足が速い 声が大きい みんなに好かれる』明るく統率力に溢れる人間であろう。勉強が出来たところでお話しが面白くないとその子はあまり目立たない存在であろう。女性は『可愛い 守ってあげたい 自分と気があう』そんなところだろうか。

さて、ここでの私の立ち位置は、『人見知り 臆病 』などの決して好意を抱かれる対象ではない。そんな私が恋をした相手はとても背が高く、要領もよく、運動ができる。そんなアイドルのような存在であった。誰もが好意を抱く彼には皆一目置いていた。内気な私は告白というものがよくわからず、とにかく手紙で好意を伝えようと考えた。生憎私には『いい友人』はいなかった。

思いを伝えるには手紙を書く、そして可愛らしい封筒に入れ渡す。そんな普通のこともここでは失敗する。

『友人』である人物、『梅澤 結』彼女は明るく、周りを盛り上げるムードメーカーのような存在であり、盛り上げ方は少し雑なところがある人物だ。内気な人物をターゲットにし、些細なミスを過剰に指摘し、吊るしあげる。そんな人でもムードメーカーと呼ばれるのが小学校という空間独特の風習である。

手紙を書く私にアドバイスをしたのが結ちゃん。封筒など買ったこともないそんな私に比べ、年頃の少女は手紙交換や、交換日記などの風習もある為封筒は沢山持っているらしい。

結ちゃんは「じゃあ私が封筒にいれて、明日学校で渡してあげる。だから、手紙を書けばいいよ」

素直に喜びを感じ、感謝の意を伝え手紙を渡した私は、翌日学校を休んでしまった。

手紙の事も忘れて風邪を引いた私は家にこもり寝ていた。

では、ここからが本題だ。風邪を引いた私に渡すはずの手紙はどうなったか?答えは簡単。クラスのムードメーカーが私の机の中に入れ、恐らく教室掃除などの時に机から出てしまい。その持ち主を調べる為に開封したのだろう。

誰も悪くない。けれど告白された方からすれば一大事だ。告白というイベントに晒されたのは私だけでなく彼も同等である。翌日学校へ行けば想い人は激怒「僕はあの時泣きそうになったんだ。迷惑だ。最低だ。」その場にいない時に起きてしまった事故。原因はわからない。(あぁ、悲しいな)と感じたが、彼はきっともっと悲しかっただろう。そんな後悔が生まれた小学生の渋い恋。あれが恋なのかわからない。けど確かに思った。「彼の笑顔がもっと見たい」


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