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1話 史上最強の男、誕生

「おぎゃあ、おぎゃあ」


病院にて、元気で大きな産声が鳴り響いた。


「元気な男の子です。」


ほっと、ひと安心だ。我が家の初めての子供なのだから。父の名はクローム、母の名はレイアだ。二人は農家で、平凡な家庭を築いでいる。そして今日、第一子が誕生した。


〜一週間〜


「とりあえず、レベル見ておくか。まあ1だろうけどな。」


「唐突ね。どうしたの?」


クロームには、何故かレベルが視れるという能力がある。普通の家庭に生まれた普通の赤子のレベルだ。勿論、1が当たり前だ。


「……は?ナニコレイミワカンナイ。レベル1000テドウイウコト?」


「ちょっとあなたなに変なこと言ってるの」


それもそうだろう。この世界じゃ伝説の魔竜を封印した勇者でさえレベル500なのに、この生後一週間の赤子がレベル1000だなんてそりゃ意味わかんないだろう。子供の名はウラノスと、名付けられた。


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