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リュージュ軍港空襲

相変わらず戦闘シーンが薄い。内容も薄い、文才が欲しい。

 海上自衛隊の上陸部隊輸送艦隊旗艦「かが」の周囲にはかがの両脇を固めるようにあしがら、きりしまが付き従い。前方にはくらまがレーダーピケットに付いている。 この他に更にたかなみやあきづき型が周囲を固める中、後方にはおおすみ型輸送艦が三隻付き従っている。

 更に後方には日本が迫り来る中国の脅威に対抗すべく建造した大型輸送艦「つしま」が続いていた。

 また肉眼では見えないものの、レーダーにはここから更に先行する艦隊の姿を捉えていた。米第七艦隊である。

 第七艦隊は黄海(便宜上黄海とする)の、シノセント帝国帝都が存在する対岸のリュージュ軍港を爆撃し、ここに集結している艦隊を一網打尽にする為に進んでいた。

 まさに無敵艦隊と呼んでも差し支えない大艦隊である。この艦隊を止めるのは21世紀の国家でさえも難しい。

 

「時間です。第七艦隊から第一次攻撃隊の発艦を開始したとのことです。」


 司令官はCICにて伝えられた情報を聞き、我に返る。弾薬の節約もあり、必要以上の攻撃は不可能であるがこれから先、軍港は地獄になることが予想に容易かった。


 リュージュ軍港内魔導探信儀士官、アラン少尉はうんざりとしながらモニターを見つづけていた。


(まったく何が悲しくて一日中こんな機械とにらめっこしなきゃならないんだか。せっかく士官学校を出たんだから軍艦に乗りたかったよ。)


 彼は軍艦に乗り、敵をその巨砲で撃沈するという海戦の花形に憧れて軍に入ったのである。

 士官学校を経てようやく夢が叶うと思った矢先に命じられたのは憧れの軍艦勤務どころか開発されたばかりの魔導探信儀を扱えという陸上勤務。艦隊勤務に比べて自由であるが、夢が叶わないのは彼を腐らせるのに十分であった。


(大体にして今まで映ったのは味方の飛竜だけじゃないか。こんなの必要なのかね・・・東方の蛮族が意外に強かったらしいがこの軍港が攻撃を受ける訳ないだろうが・・・。)


 最近軍を騒がせているニホンとかいう蛮族、対等な外交を要求してきたり転移国家という噂だったりとよくわからない国らしいが、そこに侵攻した部隊が壊滅したらしい。

 どうやら予想外に強いらしいが所詮は蛮族、ここまで攻めてくることは無いだろう。それが軍内の空気だった。増援を送る為各地から集められた部隊で軍港内は混雑しており、花街も満足に行けなくなったことも彼の機嫌を損ねていた。


(さっさと仕事終わらせてゆっくりしたいのに、まったく・・・ん?)


 少尉はモニターをチェックしていると、不意に反応が現れた。報告ではこの時間、飛竜の到着予定は無かった筈である。しかしブリップの数は24、かなり多い。

 しかもかなり速い、飛竜の速度はせいぜい時速550キロ程度なのに軽くその倍は出ている。


「隊長!基地東方から何かが飛来しております。数およそ24、距離東南方向40マイル、速度毎時640ノット!」


すぐに魔導探信儀基地の上官へと報告する少尉、しかしこの報告に対する対応は実に危機感にかけるものだった。


「また故障じゃないのか?第一そんな速度で飛ぶ竜なんていないだろう。」


 魔導探信儀は導入されてからまだ一年程度の新兵器であり、信頼性に欠けていた。その為効果も鳴子程度と考えられていたのである。

 訝しんでいる間にも不明物体はどんどん距離を詰めてくる、そして軍港上空に来た際、大爆発が連続して発生した。


「何だ!一体何が起こった!」


 突然の出来事に呆然としている隊長をよそに少尉は状況確認の為に屋上に上がるとそこは変わり果てた軍港の姿があった。

 無惨に横転し、燃え上がっている艦隊。弾薬を始めとする物資を詰め込まれた倉庫は火災が発生しており、誘爆が起きている倉庫もある。

 港の中の人間はパニックを起こして右往左往しているもの、爆発に巻き込まれてバラバラになったもの、様々である。

 辺りは硝煙と人間の焼ける臭い、そして血の臭いが充満し、助けを求める声がそこかしこからなされており、この世に再現された地獄であった。


「なんということだ・・・。」


 余りの惨状に言葉を失う少尉の上空を轟音をたててF/A-18Eがフライパスして行くのを見た直後、少尉の体は探信儀基地を狙った爆撃によって消し飛び、意識もそこで途絶えた。

 

「攻撃成功。港湾倉庫、ドッグ、司令部施設、港湾内に停泊中の戦艦らしき艦5隻、輸送船16の撃沈破を確認。また、敵と思しき竜を22体を撃墜す。」


 第一次攻撃は大成功を納めた。事実上、リュージュ軍港はその能力を喪失したと言っても良い。しかし攻撃の不徹底は後々の作戦に悪影響を与える。

 第七艦隊は第二次攻撃を行うことを決意、この後徹底的な爆撃と近づいた駆逐艦による艦砲射撃によって軍港は破壊されることとなった。





書きだめが次話で無くなるので今度こそ遅くなります。

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