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プロローグ

「Floral Hearts」は、STARLIGHTによる一つのシェアワールドです。

この「忘却のローズマリー」の他にも、世界観や設定を共有した、複数の作者による複数の作品があるので、よろしければそちらも合わせてご鑑賞下さい。

「ローズマリーって、記憶力を高めるんだって」

 そんなことを言いながら、彼女は毎日水をやっていた。

 一日も欠かすことなく、毎日毎日彼女はローズマリーに水をやり続けていた。果たしてそれに意味があり、彼女の記憶力を高めていたかどうかなんて、俺にはわからなかったし、高めていたとは思えなかった。しかしそれでも健気に水をやり続ける彼女に対して「意味がないからやめろ」だなんて不粋な言葉は、口が裂けても言えなかった。

 例えどんなことを忘れても、彼女はローズマリーに水をやることだけは一度も忘れたことがなかった。

 病的なまでに、ローズマリーを大切にした。まるでローズマリーが散れば彼女も散ってしまうのだとでも言わんばかりに。


 枯れない花なんてない。


 ローズマリーが枯れたら、彼女はどうするんだろう。

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