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第一話 警視庁捜査一課

「…さん。望月さん!」


誰かに揺さぶられ千桜は目を覚ました。顔を上げ目を擦りながら辺りを見るとそこは、警視庁捜査一課にある千桜の机だった。


 (やべぇ、寝てたか。最近、捜索であんま寝てないからなぁ)


ふわぁと千桜は、盛大な欠伸をした。


「大丈夫ですか?」


声をかけられ横を見ると、後輩の佐倉さくらが苦笑いを浮かべながら千桜を見ていた。


「見られてたか」


そう言い千桜も気まずそうに笑った。


「見てましたよ。眠そうなところ申し訳ないんですが、そろそろ捜査会議はじまりますよ」

「りょーかい」


ぐーっと伸びをすると千桜は立ち上がり、佐倉と共に会議室に向かった。


佐倉と千桜が会議室に入りしばらくすると数名のピチッとスーツを着た、いかにもお硬そうな人たちが入ってきた。

それを見ると千桜と佐倉も立ち上がった。


「敬礼!」


その言葉に2人も敬礼すると座れという号令と共に席に座った。

すると、1人が話しはじめた。


「それでは捜査会議をはじめる。まずは必要ないとは思うが、今回の連続失踪爆発殺人事件の概要だけ話しておく。ことの発端は7月12日に中野涼なかのりょうが行方不明になったことだ。しかし、その中野が8月21日に腹を爆破されて遺体で発見された。」


説明する男は苦虫を噛み潰したような顔をした。


「その後、9月3日に山口健一、21日に須藤龍すどう りゅうが同様の手口でそれぞれ別々のところで死体が上がり、30日に市谷翔太いちやしょうたが行方不明になった」


千春が欠伸をすると、ツンツンと肘で突っつかれた。横を見ると、佐倉がこちらに視線を送り、クイッと前を示した。見ると、前に立っていた男性たちがこちらを睨んでいる。


(やべっ!)


肩を竦めると千桜は資料に目を落とした。

ゴホンと男性は咳払いをすると資料に視線を落とした。


「でだ、10月になったら立て続けに18日に赤島らいが、21日に問星とい せいやが死体があがり、11月1日に土屋隼太つちや しょうたが行方不明になるが、23日に死体で見つかる」


会議を進めていた男性は話を進めていく。


「今月になって1日に吾妻光輝が、12日にそのご両親の圭吾さんと朱里あかりさんが行方不明になった。未だに犯人の特定にすら至っていない。各自、気を引き締めて捜査をするように。それでは解散」


捜査会議が終わり、やれやれと首を左右にパキパキ鳴らしながら千桜は立ち上がった。


「お疲れ様でした。これからどうしますか?」

「んー」


佐倉に声をかけられ千桜は唸ると資料に目を落とした。


「吾妻邸に行ってこようかな。何かわかるかもしれないし」

「了解です。あっ」


佐倉は短く声を上げたので、千桜が顔をあげた。


「どーした?トイレか?」

「なんでですか」


苦笑いを浮かべた後に佐倉は、酷く申し訳なさそうな顔をした。


「すみません。俺はちょっと調べ物があるので今日はここにいます。なのでこれ、わたしておきますね」


そう言うと、昨日大家さんから借りてきた家の鍵を千桜にわたした。


「おっ。サンキュー。佐倉も無理するなよ」


そう言い千桜は佐倉の背中をポンポンと叩いた。


「ありがとうございます。望月さんもお気をつけて」

「おう」


ニカッと笑いかけると千桜は、一課をあとにした。

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