第一章〜転生
第一章です。書き進めてみました。宜しく御願い申し上げます。いいのか悪いのかわかりません。
わたしには、転生前の記憶がはっきりと残っている。
いわゆる転生もののライト・ノベルの定番作品にも、そういったパターンはいくつもあったと思う。
伯爵に生まれ変わったり、公爵家の令嬢に転生したり、どこかの国の王子になったり、と色々なパターンはあるけれど、前世の記憶が残っていても別段おかしくはない筈だ。
━━どうしよう?どうして?
不安。疑問。
どうしてこうなったのか?
転生前と転生後とで性別が変わるパターンもあるにはあるに違いないのだけれど。
だから不思議でもないのかもしれなかった。
真っ先に考えたのは、男になったのを利用して、奴らに復讐を敢行してあげようということだった。
━━━━━━━━
わたしは校舎の屋上から飛び降りて、○んだと思っていたのだけれど、気がついとら病院のベッドに横にされていて、点滴を打たれたり心電図を取られたりしていたのだ。
ただ、どう考えてもわたしは男になっていたのだ。
股の間にあの忌まわしい男性器というものがついていたし、しばらくムダ毛処理していなかったからか、身體じゅうが縮れ毛に覆われていたからそうだと分かったのだ。
わたしは、奴らがわたしにしたことを思い出そうとした。
復讐をするためのモチベーションを高めるために、だ。
体育の時間、校庭で授業を受けている間に、着替えの為に脱いだ制服を隠されるなんて日常茶飯事だった。
教室の椅子の下に画鋲を置かれるくらいまだ生温い。わたしがトイレで使った生理用ナプキンを汚物入れから取り出されて掲示板に貼り出されたのは流石にショックだったけれど、トイレ掃除に使ったモップの毛で、顔を擦られた時には◯んでしまいたくなったから、それ程ではなかった。
男子からスカートを捲られて笑われても何も言えなかったし、やってきた宿題のノートも盗まれた。
だからわたしは耐えきれず、最悪の行動を選んだ。
だから、生まれ変わった今、復讐をしたかったのだ。奴等にやり返してあげようと決意したのだ。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次、書きます。