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味わい深い青年マイケル  作者: ホナウド
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第4話

マイケルくんは豆を揉む仕事に応募した

翌朝、マイケルくんは私を抱えて豆を揉む仕事に向かった。

私も行って大丈夫なの?と聞いたら

「友達も行くって言ったから大丈夫だよ沖縄」とマイケルくんは答えた。

友達と言っても私は盆栽。本当に大丈夫だろうか。

豆を揉む仕事をする工場までは電車を乗り継いで1時間半かかる。結構田舎方面だ。乗った電車が完全なる通勤ラッシュ電車だったので席には座れずギュウギュウだった。そしてエイヒレしかしゃぶってないマイケルくんは貧血になり座り込んでしまったけど、優しいお姉さんが席を譲ってくれて助かった。

そして工場最寄り駅に着いてマイケルくんは、駅構内のそば屋で270円の具無しそばを食べた。マイケルくんは生き返った。それまで顔が真っ白で今にも召されそうなアレだった。

「ああ死にかけたよ沖縄。マジに。」

仕事できそうかい?マイケルくん

「まあ、豆を揉む仕事だからな。問題無い。」

そう言うとマイケルくんは屁をこいた。

駅から工場までは徒歩15分。その道中マイケルくんは13回屁をこき、こく度に笑っていた。

そして遂に豆を揉む仕事をする工場に到着した。

正面の門から入ろうとしたら、突然現れた身長150cm程の髭面のおじさんに止められた。

「バイト?」

「はい。今日からバイトのマイケルと言います。こっちは沖縄です。」

「ああそう。バイトは、あそこのドア入ったら左手に休憩所あるからそこで待機してて」

「わかりました。」

あの小柄のヒゲおじさんは社員だろうか。しかしすごい酒臭かった。昨夜かなり呑んだのだろう。

マイケルくんは言われた通り建物入口を入り左手の休憩所に行った。

すると2人すでに座っていた。

マイケルくんは2人に会釈をしてイスに座った。

そしたらマイケルくんは思わず屁が出てしまった。

ぷぅ〜〜〜ぶっ

結構長尺の屁でマイケルくんは赤面した。

しかし誰も屁に対して何も言わなかった。

10分ほどして、正門にいた小柄ヒゲおじさんが休憩所に来た。

そして説明が始まった

「今日皆さんには、袋に豆を入れてもらって揉む仕事をしてもらいます。すごく簡単なのですぐ慣れると思います。時給は2700円で定時まで仕事すると21600円になります。帰る時に手渡しで渡します。その後ゴリラと戦ってもらい帰宅となります」

2人が一斉に「ゴリラ?」という顔をした。

そして一人が質問をした。

「ゴリラとは?」

するとヒゲおじさんは

「ゴリラだよ」と答えた。そして

「豆を揉むだけで1日21600円貰えるはずないじゃん」

そうヒゲおじさんが言うと一人が速攻で

「帰ります!」と言った。

そしてもう一人も「帰ります!」と言った。

マイケルくんはというと

「すいません!朝食べたそばでちょっとお腹びっくりしちゃったみたいで、お腹痛くなっちゃってトイレ行っていいですか!」と脂汗をかきながら絶叫した。

ヒゲおじさんにトイレに案内され、マイケルくんは無事放出して、お尻を拭いてる最中に我に返った

「…ゴリラ?…いやいやさっきゴリラって言ってなかったか沖縄…」

言ってたよマイケルくん

すると休憩所の方から悲鳴が聞こえた

「うぁあああ!!」

マイケルくんはお尻を拭いてる態勢で固まってしまった

そしてマイケルくんは振り絞った声でこう言った

「に…逃げよう沖縄…」


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