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味わい深い青年マイケル  作者: ホナウド
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第1話

3月29日、26歳の誕生日の夕方

マイケルくんはバイトをクビになった。

マイケルくんはお母さんが日本人でお父さんはアメリカ人のハーフ。生まれは日本で、日本にずっといるので英語は喋れない。中2レベルの英検4級を中3の時に受けて1点足りずに落ちたこともある。17歳の時には原付免許も学科で落ちた。運転免許試験場最寄りのバス停で落ちた人に声を掛けて参考書的なのを売りつける業者の人に、参考書どうですか?と声を掛けられ言葉が出ず屁をこいたこともある。

マイケルくんは居酒屋でバイトをしていた。そして今日クビになった。注文があったテーブルにビールを持っていったらテーブルに置いた反動で屁をこいてしまったんだ。そしたらお客さんがブチ切れて大騒動になり、クビという直接的な単語は言われてはいないが要するにクビだった。

マイケルくんは途方に暮れていた。

「あぁ…どうしよ…無職だ」などとブツブツ言いながら自宅への帰路を歩くマイケルくん。屁が出た。

そしてお腹が痛くなってきた。どっかトイレないかなと早歩きで歩いていると園芸センターがあった。トイレもあるようなので、急いで駆け込み放出した。助かったマイケルくん。

長いことこの近所で一人暮らしをしているけど園芸センターに入店するのは初めてのことだったマイケルくん。お花やガーデニング用品などが並んでいる。

そしてマイケルくんは私と目が合った。

「盆栽だ…なんか良いなあ…盆栽」

5分ほど悩んだ末にマイケルくんは私を買った。

自宅に戻ったマイケルくんはテーブルの上に私を置いて小5時間ほどボーッと私を眺めていた。マイケルくんは完全に途方に暮れている。

次の瞬間、マイケルくんはわりと長尺の屁をこいた。

そしてマイケルくんは号泣し始めた。そして笑い始めた。

完全に情緒不安定状態である。

そして更に5時間ほど経ち涙も枯れて笑うのも疲れ果てたマイケルくんが私に向かってこう言った

「友達になってよ」


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