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0 〜序章〜 巻き戻し
0話は旧版を知っている人向けのネタなので、読み飛ばしても大丈夫です。
ようやく依頼されていた珍しいスライムを二匹も捕まえた俺だが、かつてない程の大きな存在と対峙している。
その存在の大きさは、この世界を作った創造神を軽く超えていた。
その大いなる存在が俺に語り掛ける。
「セキ・リョウヤよ。お前は少々調子に乗り過ぎたようだな。規則により、この世界は今日ここで終焉する」
なんですと!? 突然こんなところで俺の物語が終わってしまうなんて聞いていないぞ!!
それに今まで出会ってきたみんなは、どうなるんだ!? ここでお別れなんて嫌だぞ!!
「そんなご無体な事は仰らないで、どうにかなりませんかね?」
「ふむ。ならば、もう一度チャンスを与えよう。これから時を巻き戻す。次は調子に乗らずに健全に過ごすのだぞ」
という事は、やり直せるのか!?
「さあ、物語を紡げ。次は間違うな——」
その声とともに、俺と世界は眩い光に包まれたのであった。