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出会ってしまった
「誰がなんと言おうと、確かに君は生きている。全部、君は持っていたんだよ。」
とある過去のトラウマを抱え、塞ぎ込む夏端胡桃はある日公園で少年とも少女とも取れる容姿の「しま」と出会う。最初は不信感を感じていた胡桃と、最初からプライバシーそっちのけでぐいぐい話しかけてくるしま。二人が出会ったのは偶然か、意図的か。
胡桃の通う学校の保健室の先生、ひょんなことから出会う同級生、胡桃の誰にも話せない過去への後悔
。
しまと出会ったその日から胡桃の世界はだんだんと変わっていく。