4話
戦闘シーンをもっと上手く書いてみたいです!これからはもっと長い戦闘シーンを書くと思うと、ちゃんと出来るのかが不安です。今回の短いシーンでも難しかったですので、長いのはもっと難しいですもんね。でもまあ頑張ります。
俺達は森を歩いていた。
モンスターがいるのは分かっているが、森が綺麗だから心は落ち着いていた。
「なんか、結構平和だな。」
てっきり俺はモンスターがどんどん襲ってくるようなイメージがあったから、安心していた。
「いや近くにいるぞ、結構大きいのが。」
それを聞いた時、後ろから大きな足音が近づいてきた。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには自分よりも大きな黒色の虎のようなモンスターがそこにいた。
「は?」
俺は、そこから動くことが出来なかった。
まるで蛇に睨まれたカエルのような感じだ、怖すぎて声も出ない。
「後ろに下がれ、ライウ!」
その声で我に返った、命令通りモンスターから距離をとった。
モンスターは大きな爪を振り下ろしてきたが、シータはその爪を持っていた短剣で弾き返した。
モンスターは、バランスを崩しその場に倒れ込んだ。
「ファイア!」
シータがそう言ったその瞬間シータの手から火の玉が現れモンスターの体を焼いていた。
モンスターは断末魔をあげながらもがいていたが、じきにそれも無くなっていった。
「大丈夫だったか、ライウ?」
俺は大丈夫だった、だがシータの手から血が出ている。
「シータ、手から血がでてるぞ!」
さっき短剣で弾いた時に怪我をしたんだろう、ていうか短剣で弾けるものなのか?
「大丈夫だ、怪我なんか放っておいてもすぐ治るから。」
確かに怪我を放っておいたら治るかもしれないけど、見過ごすことは出来ない。
俺は自分の服の袖を破り、怪我をしているところに巻いておいた。
「別にそんな事しなくてもいいんだけど、とりあえずありがとう。」
俺のために戦って怪我をしたんだから、礼を言われるのはおかしい。
「いや守ってくれたんだから礼を言うのはこっちの方だ、ありがとう。」
そう言うと、少し顔が赤くなっていた。
多分礼を言われることに慣れていないのだろう。
「い、いいから街まで急ぐぞ。」
そういえばさっきの血のせいで忘れてたけど、さらっと魔法を使っていた。
「今の魔法は、ほとんどの人は使えると思うよ。」
今の魔法をほとんどの人が使えるって、この世界の人強すぎないか。
「さあ、街までもうすぐだぞ。」
本当に街まで近いんだな、もうちょっと歩くと思っていたけど。
あれ、こんな街の近くであんなモンスターが出現するのか?
「普通にするぞ、街に入ってこようとするやつは騎士隊が普段対処している。まあ滅多に来ないがな」
それを聞いて少し安心した、少なくとも街にいれば安全だからな。
「よし街が見えてきたぞ、まずは私の家に案内するよ。」
こんなに世話になっていいのかと思ったが、金も何も無いのでまたお世話になることにした。
「私の友達に合わせてやる、皆珍しがるぞ。」
やはり人間は珍しいのかな?
その割にはシータは驚いてなかったが。
「こんなにガタイはいいのに戦えないってギャップにな。」
俺は苦笑いしていた。
なにも間違っていないので、反論もできずいじられる覚悟をして、シータと街に入っていった。