第七話 お風呂会議
四人はその場で解散した。
「おねぇちゃん、ごめんなさい」
「もういいわ。終わったことだし」
ワカバとウラハは家に帰り、ユキと和樹も家に帰った。
(しかしまさか織田信長も女性だったとわ。ユキと言い昔の人はなんで男じゃなくて女性なんだ)
そう思った和樹はユキに聞いた。
「なぁユキ。ユキは男の名前に疑問がわかないのか?」
「わくわけなかろう。わらわの様な棟梁を継ぐべき人間は昔から女性がやるべき案件だぞ。大体棟梁に男は危なかっしくて任せておけん。だから城下町の人間には男だと思わせておく必要があるんだ。わらわは男の名前には慣れたがな。」
「なるほどね」
そう話しながら帰っていった。
家に着いたワカバたちは
「お姉ちゃん先にお風呂入るね」
きゅい
ウラハはシャワーを止めるとお風呂にはいった。
「今日は色々あったなぁ。」
「ウラハ私も入るわよ」
ガラッ
「全く今日は災難だったわ。何なのアイツ。ゴリラの癖にムカつくわね全く。伊藤も伊藤よ!無茶ばっかりしていつか体を壊すって伊藤の頭の中にはないのかしら?」
若葉は愚痴をついていた。
(お姉ちゃん外見では嫌ってる風に言うけど二人のことが大好きなんだなぁ)
ウラハはそう思いながら
「和樹君かっこよかったなぁ」
ふと声に出してしまった。
「あんたまさか…。あの野蛮男が好きなの?」
若葉は驚いた口調で聞いた。
その瞬間ウラハは顔を赤らめ始めた。
「違くて!いまのは技がかっこいいな!とかそんなんで」
ウラハはアセアセしながら答えたが
「いいわ。そんなにオドオドしながら答えなくても。でも一つ言いたいことがあるわ。あのゴリラにだけは先を取らせちゃだめよ。恋愛相談ぐらいは乗ってあげるわ」
そう姉はいいお風呂から出て行った。
ウラハはお風呂の中でぶくぶくしながら
「お姉ちゃん大好き」
その言葉をお風呂の外でワカバは聞いていたワカバは上機嫌で自分の部屋に戻っていった。
一方和樹達もお風呂に入っていた。
「極楽極楽。やっぱひと仕事の後の風呂は格別だな」
一息したその瞬間ドアがガラッと空いて
「和樹。背中を洗ってくれ!」
ユキは真っ裸で風呂に入ってくるのであった。
「ブフォ!バカ!お前なんで裸で入ってきた?」
「なんでってただ和樹が背中を洗ってくれると思ってな。」
「お前も高校生なら、ためらいと言う事をな…」
「混浴ぐらい普通だろう。何をそんなに焦っているのだ」
(そうだった。此奴のいた時代はそれが当たり前の時代か)
「わーたよ。洗えばいいんだな」
そう言い和樹はユキの背中を洗い始めた。
「しかし今日の敵は前より圧倒的に強かったな。さすがの私もワカバが来てくれなかったらウラハを助けたれなかった」
そう辛辣な顔をしていた。
「確かにそうだけどお前が頑張ったからワカバが間に合ったんだろ?そう自分を責めるもんじゃねーよ」
「それもそうだな!」
ユキがそういうと和樹の背中をあらう力が一瞬抜けてしまった。
「お兄ちゃん、ごめーんお風呂にヘアゴム置き忘れてない?」
そう妹がドアを開けた瞬間
ユキはくすぐったさで
「あぁん」
と喘ぎ声を上げてしまった。
「何してるの?お兄ちゃん」
妹はゴミを見る目で和樹を見ていた。
「違うんだ。妹よ。これには深い訳が!!」
バタンッ
すごい勢いでドアを閉じると妹は大声で
「お母さん。お兄ちゃんとお姉ちゃんがお風呂でエッチな事してるーー。」
家族会議が起きそうな言葉を両親に叫んだ。
「終わった俺の人生」
「何が終わったのだ?」
ユキは和樹に聞くと
「お前のせいでもある」
そういい和樹はユキの頭にチョップするのであった。