第三話 妖刀幸村
【試験当日】
和樹は焦っていた。
(やべぇ!最近いろんなことがあったせいで実技試験の存在を忘れてた。中学校までは魔法の基礎知識だったから全然余裕だったんだが)
そんな事を思っていると学級担任が現れた
「君たちにはもう伝わっているとは思うが今日がその実技試験日だ。試験の合格点は50点以上だ。したがってそれ未満は魔法学園にはいらない。その意味がどういう事か君たちならもうお分かりだよな?そして今から言うルールに従ってもらう」
その瞬間地面が揺れ始めそして大きなモニターが顔を出した
ルールはこうだ
(まずチームは一人二組であること。ポインターの付いた服装に着替えてもらう。そのポインターに触れると一ポイント、一人持ちポイントは10ポイントとする。武器の使用はOKだが実弾が入った銃はもちろんだめだ。場外もアウトとする。ルールは以上だ。)
「和樹、一緒に手を組むゾ!!」
「俺は魔法が使えない分狙われるぞ。」
「大丈夫だゾ!わらわがカバーする。それと和樹に今契約してもらいたいことがある」
幸村はそういった。
「今から試合を開始する」
学級担任が合図をすると地面が盛り上り山と谷ができた
勝負の笛が鳴ると半数以上のチームが和樹のチームを狙い始めた。
「獲物がかかった」
幸村がにやけると
「我が武器よ。我の名において我を導きたまえ。朱色の十字穂先の槍よ」
幸村は朱色の十字穂先の槍を召喚すると
「和樹も早く召喚を!!」
「我の為に我に力を与えたまえ。いでよ、妖刀幸村」
すると和樹は刀を召喚すると
「本当に出やがった。でもこれでだいぶ楽になる」
二人は叫ぶのであった。
「磁気蓮華 八方獄」
そう言葉を発した瞬間半径30mはあろう紋章が地面に現れた。
するとその紋章の中にいた生徒のポインターは強大な磁気により消灯したのであった。
するとモニターには【現在トップ一位 伊藤和樹チーム】
と表示されていた。
しかしすぐにまた次のチームがきた。
「お前らあの女を戦闘不能にしろ」
そう相手のリーダ格が言うと一斉に幸村を狙い始めたのである
「今いく幸村」
和樹が幸村の方へ向かおうとすると
「俺の前でよそ見とはいい度胸だな、伊藤和樹。火炎糾弾」
目の前にいた男は、膨大の熱量を持った特大の球体を和樹に向けて撃ち放った。
(さすがにこれは避けきれねぇ)
和樹が手で顔を伏せた瞬間、大量の水が和樹にかかったのであった。
(なんで水が…)
和樹が考えていると
「今まで誰も止めた事のない俺の火炎糾弾が効いていないだと。ハハッ!そんなはずがない。わかった彼奴は運よく俺の魔法を避けたんだ。魔法も使えぬ彼奴にできる事はそれ位だ」
男はそういうとまた火炎糾弾を打ったがこれも不発に終わった。
「すごいゾ和樹。もうあの妖刀を使いこなすとは。さすがわらわが見込んだ男だゾ」
そう言いながら敵の集団を倒した幸村が戻ってきた。
「わらわの場合は剣術がからっきしだからな。お主に授けたのだが聞くがお主、妖刀は何処に置いたのだ?」
「そういえば今さっきまで持ってた筈だが」
和樹はそういった。
「結論そういうことだ。お主は魔法が使えなかったのでない。むしろその逆だったのだ」
「つまり?」
「お主は魔法が使えない代わりに魔法が吸収できるのだ。お主に授けた妖刀幸村、
あれは特殊な魔力を鍛錬して作られた物だ。妖刀村正の能力は強大な魔力を無害なものに変換する魔法。それをお主が吸収し自分の力の一部としたということなのだ。魔法の吸収それはわらわの世界では巫女の家系の一族が出来る上等魔法。普通ならお札を用いなければ出来ないものをお主はそれを介さずに使うことができるということだと思うゾ」
「ベラベラ、ベラベラお前らこの俺に恥をかかせやがってお前らともどもぶっ倒してやる」
男がそういうとまた球体を作り始めたが男は倒れ気絶したのであった。
「馬鹿な奴だ。あんな強大な魔力を何回も打てる訳がなかろうに」
こうして男と敵の半分を倒した二人であった。




