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第十話 人間のクズ

学校に登校し克己たちは椅子に座ると


「今日は席替えをする。各自好きな場所に座ってよし」


そう言われると四人は、窓際に固まるのであった。


「やっぱりこの四人が落ち着くね」

「ねぇ。なんで私とゴリラが一緒なの?あんたわざとやっているでしょ」

「もう!おねえちゃん。そんなこと言うから喧嘩になるんでしょ?」

「分かったよ。ムムムー」


「あなた達には内緒にしていたんだけど今日から3日間、職業体験を実施するわ。職業体験であなた達には何かしらの課題に取り組んでもらおうと思っている。これは魔法学園のパイプに就職するあなた達にとって他校との実力を付け放す大きな機会ともなるわ。今から呼ぶ班に分かれて。」


「1班 伊藤和樹 蜜月ウラハ 三藤沙希 三志田義孝」

「2班 真田雪 蜜月ワカバ 赤木連、西良太」

「3班…」

「4班…」


担任はその調子でどんどん名前を読み上げて言った。


「以上10組 今から貼る場所へ職業体験しにいきなさい。行く場所は内緒だけど地図を見れば着くからせいぜい頑張りなさい。」


「和樹今回は別行動だな。頑張るのだゾ?」

「おう任せとけ」


そう言い班行動で移動を始めた

「和樹君一緒だね!」

「そうだな!職業体験は何処なんだろうな」


その時バラの花びらが散り


「君可愛いね」


そう言い謎の男はウラハに近づいた。


「なんなんですか。この人」


「失礼。俺の名前は三志田 義孝。君まるで森に迷い込んだ子猫ちゃんのようだ」


ウラハは鳥肌がたった。和樹の後ろに隠れると


「和樹君あの人すごく気味が悪くて怖いんですけど」

「彼奴は俺と幼稚園、小学校、中学校と共に一緒のかなりの変態野郎だよ。」


「伊藤君は相変わらずその毒舌っぷりは治らないね」


「そうか?俺はずっと至極真っ当な事しか言ってないけどな」


「あのー喧嘩はやめた方がいいですよ。」


そう言ったのは大人しげな女の子だった。


「そういえば君の名前を聞いてなかったね。君の名前は?」

「私の名前は佐藤沙希です。これからよろしくお願いします。」


女の子の自己紹介が終わると丁度職場体験の場所に付くのであった。


目の前には滑り台にブランコ。ジャングルジムに鉄棒、子供が遊ぶ姿が広がっていた。


「幼稚園!?」


以外な場所に一同は驚きを隠せなかった。


「お兄ちゃん達が新しく来た先生たち?」

「そこのお姉ちゃん。お飯事して遊ぼうよ?」


妹、姉、弟がいる三人は


「此処は天国か何かか!」


口角が勝手に上がりニヤニヤし始めると


「クソ。俺はてっきりナースさんや美少女がいっぱいいるところを望んでいたのに」


そういうと義孝は地面をたたき始めるのであった。


「クソだな」「クソですね」


そう二人が言うと


「人間のクズ」


ふと小さい殺意ある声の方を向くと沙希がいた。


(怖ぇー)


二人はこの人には逆らわないでいようと心に決めた瞬間だった。



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