表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
≪Creating Tradition≫  作者: 蒼烏
第一章
2/12

1:來

二話目も投稿。VRMMO初めてなので難しいです……。

天国への階段を上っている最中に、もう一度人生をやり直していいですよ、と言われたら、貴方ならどうするだろうか。それがまさに今の私の状況な訳で。


私、露草栞は黒いタイルの空間に寝転んでいた。

タイルの境には青い光が走る。広い空間に居るのは私ただ一人だ。

今の状況もよく理解できていないまま、寝転がって手を握ったり開いたりを繰り返す。

自分の体が意のままに動かせるのは何年振りのことだろうか。懐かしい感覚に涙が出そうになる。


と、突然目の前の空間が揺らいだ。


『お待たせしました、新規プレイヤー様。私は【Creating Tradition Online】システム管理AI、No009-ウアジェトと申します』


空間にはブラックホールの様な穴が開き、そこから一匹の蛇が顔を覗かせる。蛇と言ってもマムシとかアオダイショウみたいなフォルムではなく、コブラだ。蛇嫌いな人が見たら卒倒しそうな大きさの。

私は無類の蛇好きなのでちょっと幸せな気分になる。触ろうと恐る恐る手を伸ばすと、蛇は私の手を避けて床に着地した。

『あまり乱暴に扱われると困ります……管理AIとはいえ、痛いものは痛いので』

「あ、いえ……ちょっと触りたかっただけなの、ごめんなさい」

『そうでしたか、てっきり私で雑巾絞りをする気かと。マスターにいつもやられているもので』

!!?

これは何かツッコミを入れるべきなんだろうか。

『おっと失礼。マスターの話はAI内でのネタなんでした。貴方には分かり辛い話でしたね、申し訳ありません』

「あっはい」

管理AI________ウアジェトがぴしりと床に尾を打ち付ける。

すると私の目の前にはゲームのウィンドウが現れた。

『これ以上話が脱線しても困りますので、キャラクター作成に移らせて頂きます。まず簡単に説明をさせていただくと、ここは【Creating Tradition Online】の中です。PBIによってワールドデータにリンクした貴方にとっては新しい世界、ということになりますね。貴方にはこれからアバターデータを作成していただき、始まりの街から生活を始めて頂きます。アバター作成では見た目は勿論、種族、初期スキル等を決めて頂きます。この世界ではステータスはHP・MP以外は基本全て隠しパラメータ扱いとなります、それと……』

幾つかの注意点が述べられた後、ウアジェトの指示に従ってアバターを_______新しい「私」を作成する。



性別は勿論女。

髪色は鉄紺(てっこん)、瞳の色は鉄紺と紫紺(しこん)を選択する。オッドアイではなく、上から下へのグラデーションだ。

種族は迷って決められなかったので、天に任せるということでランダム。

出身地方は良くわからなかったので現世での日本にあたるアマツクニ。

スキル一覧を見、スキルを選択する。

【気配察知】

【索敵】

【隠蔽】

【暗殺術】

【基本武器操作術:刀】

【高速詠唱】

【火魔法】

【水魔法】

最初に選択できるスキルは8つ。

種族によってはスキル重複の可能性もあるけど、その場合はスキルレベルに換算されるらしい。

職業は種族・スキルのパターンによって選択肢が決まり、転移後に選ぶのだそうだ。


『以上で宜しいですか?』

こくりと頷く。


『では、貴方の名前を教えてください』


「“(らい)”です」

『プレイヤーNo.1 來 様の登録が完了しました。これより、【Creating Tradition Online】始まりの街へ転送します』

その言葉と共に、私の周囲が青白く輝く。



視界が完全に光に染まると同時に、体が引っ張られるような感覚を全身に感じた。

AIちゃんの名前は神様の名前から取りました。

髪色が気になった方は検索すると多分出てきます。

鉄紺は一言で言うと暗い青です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ