3 魔王
エバート達は魔王城に侵入した。魔獣は多くない。最奥の広間にいた。魔王ではない。ドラゴンだ。弓矢や魔法で攻撃した。
3 魔王
エバートの部隊は、丸太で城門を破る事にした。かなり頑丈な城門だったが城門を守る者がいなかったので繰り返し城門に丸太をぶつけることにより城門が破れた。エバート達は城門を潜った。魔獣は時々現れたが魔王らしい魔獣はいなかった。最奥と思しき広間にそれはいた。過去の魔王の姿とはまるで違った。しかし魔王に匹敵する力を秘めている事は容易に判った。目の前にいる魔獣はドラゴンだ。エバートは話しが違うと思った。しかし以外と弱いのではないかと思った。エバートは、
「弓部隊、魔法部隊前に、合図と共に攻撃せよ。」
両部隊が準備が整ったので、
「攻撃開始せよ。」
組織だった攻撃はそこまでだった。ドラゴンブレスを喰らってからはもはや逃げる事に必死になった。意地も覚悟もない集団だった。
非戦闘員達が待つ場所に逃げ帰った時には戦闘員は半数になった。
再度攻撃するか撤退するかで議論した。誰も攻撃する意思はなかった。撤退するしかなかった。
王宮に戻る道程誰もが無言だった。欠けた戦闘について考えた。生きていた者もいたのではないだろうか。見捨てた事にならないだろうか。友達もいたし肉親もいた。だがあの地獄のような場所には戻れない。一つの疑問があった。あれが魔王なのならどうして勇者や聖女は無力だったのだろう。もしかしたら2人は偽物の勇者や聖女だったのではないか。疑問ばかりが残る。
王宮に戻って彼らを待っていたのは蔑みと糾弾だ。エバートは廃嫡の上禁錮刑だ。取り調べも厳しい。何故偽聖女を作って討伐に挑んだのか。魔人の手先になったのではないか。
帰ってきたエバートの答えが以外だった。エバートに示唆を与えていたのは王宮魔導騎士団長だ。当然団長を探した。彼はエバートが遠征に向かった日から姿を消した。彼は魔人か魔人に繋がりのある者だったのだろう。多分狙いは国民に王宮への不信感を植え付けるためだろう。その意味では彼は成功した。国民は王宮への不信感を持った。
国王はロビン王子とマリエールを呼んだ。ロビン王子は勇者の加護、マリエールには聖女の加護があるのは知っている。しかし加護があるだけで真の勇者、真の聖女とは言えないだろう。勇者の加護だけだったらエバートさえ持っていた。勇者には戦う力、聖女には回復魔法と魔獣を殲滅する魔法、結界防御魔法が必要だ。首魁が王宮魔導騎士団長だったのが引っ掛かるが、取り調べでは他の王宮魔導騎士団員には問題はない。魔法の指導は王宮魔導騎士団員がいいだろう。戦う力は近衛騎士団員がいいだろう。それぞれ依頼してロビン王子とマリエールの指導を頼んだ。勿論魔獣を殲滅する魔法という聖女特有の魔法の指導は出来ないが回復魔法と結界防御魔法の指導をする中で取得が叶えばいい。戦う力は剣、槍、弓矢、攻撃魔法だ。
魔王城のドラゴンは、周辺の街、村に被害を及ぼす。王宮に何とかしてくれという訴えが来る。冒険者ギルドに依頼したり、王宮騎士団で検討したりするけど解決に至らない。
ロビン王子には勇者の加護、マリエールには聖女の加護がある。加護があるだけでは本当の勇者や聖女ではない。訓練が必要だ。




