12 強敵
ダンジョンより帰ったロビンとマリエールはダンジョンの財宝を国王に献上した。グレターデーモンとの戦いの決意を述べる。
12 強敵
ダンジョンからは大きな魔石や聖剣や聖魔法の籠もった防具や武具、装具や金銀財宝が沢山手に入った。王宮に帰って国王に献上した。国王陛下にこれまで経緯を説明した。何者かが魔獣を操っている可能性が高い事、魔獣殲滅の魔法は魔法を付加した神聖魔法である可能性が高い事の説明もした。国王は、
「お前達がこの国にいて本当に良かった。魔獣殲滅の魔法が判って良かった。」
しかし、ロビンとマリエールはそう楽観的ではない。
「魔獣を操っているのが魔王でないなら相手は魔人、それも上位魔人グレターデーモンでしょう。容易い相手ではありません。強力なおかつ狡猾。一筋縄ではいかない相手です。どんな手を使って来るか判りません。人間さえ操ります。」
何しろ何処にいて何をしてくるか判らない相手だ。国王は、
「協力出来る事はなんでもする。遠慮なく言ってくれ。」
国が全面的に協力してくれるのは、ありがたい。
マリエールに新しい魔法が身につけた。ヒドラをアイテムボックスに収納してからだろう。マリエールは再生能力が身につけた。再生能力ばかりではない。マリエール自身の分身体作る能力だ。マリエールと同じ能力を持っているが他にも分身体ならではの能力もあり特に隠密活動に向いた能力だ。ドラゴンの能力もついた。ブレスが吐けるようになり、魔力、体力が増加した。
グレターデーモンが新たな魔獣を操ろうとしている。クラーケンだ。海の魔獣だ。勇者聖女でも苦戦するだろう。グレターデーモンは街の貴族を標的にした。隣の領地の貴族令嬢に好意を寄せる彼は貴族令嬢にプレゼントをするため金が必要だった。ギャンブルに誘い込み多額の借金を背負わせた。勤めてる職場の公金を横領させた。発覚した。彼の心は壊れた。この心がクラーケンの支配に使われた。クラーケンは海沿いの街を襲った。巨体による建物の破壊、足を使って鞭のように建物を倒したり人間を捕まえて捕食する。日中暴れ回ると夜には海に帰る。冒険者に依頼があり討伐が始まる。クラーケンはS級魔獣だが冒険者が倒せない魔獣ではない。急所があるのだ。眉間を撃てば倒せる。Bランク冒険者以上が討伐に当たった。しかしこのクラーケンは異常だ。眉間を撃ても再生してしまう。通常のクラーケンよりも巨体で強力だ。動きも機敏で近くは足で遠くは黒墨の弾丸で冒険者を倒す。領軍が投入されても同じだ。領からの要請を受けてロビンやマリエールがクラーケン討伐に当たった。
ロビンやマリエールが到着した時、予想とは違う展開で戸惑った。領軍や冒険者が戦っているのは魔人の集団だ。魔人は魔王に操られる事があるが、通常は辺境の地でひっそりと暮らしている。グレターデーモンに操られているのだろうか。正直やり難い。しかし魔人は人間よりも遥かに頑強だ。魔法も使う。油断出来る相手ではない。躊躇があったのかも知れない。マリエールは魔人の一撃をまともに喰らってしまった。真剣に魔人討伐をしなければならないと決意した時クラーケンが現れた。
クラーケンが現れた。街を襲い人を喰らう。ロビンとマリエールが駆け付けた時待ち受けていたのは魔人だった。




