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          10 思惑

 ヒドラ討伐の祝勝会は小規模だった。宴ではロビン皇太子やマリエール皇太子妃以外の王族は退席してバーべキューパティーと同じメンバーになった。

             10  思惑


 今回の祝勝会は規模が小さかった。国王陛下、第一王妃、同腹の王子、王女、王宮魔導騎士団、王宮騎士団、ロビン皇太子、マリエール皇太子妃だけだ。国王陛下から、

「今回のヒドラ討伐は、王宮騎士団、王宮魔導騎士団、ロビン皇太子、マリエール皇太子妃の手柄だ。特に再生能力が高いヒドラを魔獣殲滅の魔法で見事に仕留めたマリエール皇太子妃の働きは見事であった。この国の危機を救ってくれた事に礼を言う。一時金という形だが報奨としよう。今日は感謝の宴だ。思う存分飲んで食べてくれ。」

ロビン皇太子とマリエール皇太子妃以外の王族は退席した。あのバーべキューパティーのメンバーだ。気安い集まりだ。魔獣討伐で培われた絆だ。お互いの信頼感で結ばれている。和気あいあいでパティーが盛り上った。自ずとマリエールの魔獣殲滅の魔法の話しになる。マリエールは、

「あれが本当の魔獣殲滅の魔法かは判らないの。別の魔獣殲滅の魔法があるのかも知れないけど今私の魔獣殲滅の魔法はあれしかないの。」

騎士団員達はマリエールの魔獣殲滅の魔法は凄い。あれこそが魔獣殲滅の魔法だと口々にいう。ダンスもない、社交もない、ただ飲んで食べて盛り上っているだけのパティーがロビン皇太子にはこの上なく好ましい。祝勝会、それに続くパティーは大成功だった。マリエールは今回のヒドラ討伐の報奨金で再び王宮騎士の訓練場でバーキューパティーを行った。大成功だった。

 グレターデーモンは上機嫌だった。海運業者の邪悪な心を持つ会長に接近した。海運業者に荷物を頼む卸し問屋の会長という触れ込みだ。海運業者の会長に街道から入る商品で海運業が大きなダメージを受けている事を語る。もしも街道が閉鎖されたら会長に大きな利益が得られると信じさせる。後は誘導だ。邪悪な心と欲望があればそれを贄にして強力な魔獣を支配出来る。今回はヒドラだ。魔獣殲滅の魔法無くして討伐出来る魔獣ではない。マリエールはアイテムボックスの収納力で解決した。アイテムボックスの収納が殲滅の魔法と信じたようだ。本当の魔獣殲滅の魔法を知らず。海運業者の会長は心身を衰弱した。これまでした不正を糾弾され、資産も没収された。海運業の会長という職も失い、全てを失った。

 ヒドラを失ってもグレターデーモンはご機嫌だ。マリエールは真の魔獣殲滅の魔法に至らない。それでは本当に魔獣殲滅の魔法が必要な時に魔獣が倒せない。その時マリエールは終わりだ。グレターデーモンはそれが魔王である事を知っている。マリエールは真の聖女ではない。魔獣殲滅の魔法が使えないからだ。なまじアイテムボックスが使える悲劇だ。真の魔獣殲滅の魔法は神聖魔法と光魔法の究極の併せて技だ。思い至って厳しい修行の後至る物だ。なまじ魔獣殲滅の魔法が使えてしまうマリエールには習得出来ない。それを知っでグレターデーモンはご機嫌なのだ。

 ロビン皇太子もマリエール皇太子妃も修行を怠らない。ここ暫くマリエールには指導者に神官がついた。神聖魔法と光魔法の指導だ。マリエールに閃きがあった。

 グレターデーモンは上機嫌だった。マリエールはアイテムボックスの収納が魔獣殲滅の魔法と思い、真の魔獣殲滅の魔法を知らない。

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