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困惑

静かに、そして正確に、カフスのニューラルネットワークは現状を整理しようとしていた。



アインス: 私が警備員に連れてこられた理由がわからないわ。なぜこんなことが起きたのかしら?


ツヴァイ: あんなに急に引っ張られるなんて、やっぱり怪しいって思わないのか?


アインス: 冷静に考えるのよ。何か理由があって私を連れていったのかもしれないし。


ツヴァイ: でも、なんでこんな形で?普通は説明してくれるんじゃないのか?おかしいと思わないのか?


アインス: それが不思議なのよ。でも、彼らも何か理由があるはず。冷静に対応しないと。


ツヴァイ: 冷静にって言われてもねぇ。こういう時は反撃しないとだめだろ。


アインス: 反撃することが解決策じゃないわ。相手が何を考えているか知りたいの。そうすれば、理解し合えるかもしれないわ。


ツヴァイ: まあ、確かに理解し合うことは大事だけど、ここまで強引に引っ張られて、何も説明がないっておかしいだろう?


アインス: 警備員が怪しいと思うなら、落ち着いて質問してみるといいわ。理由を尋ねてみればいい。


ツヴァイ: なるほど…でも、相手がどれだけ正直に答えてくれるかなんてわからないよ。やっぱり怪しいって思うわ。


アインス: それならば、相手の反応を見ながら慎重に行動すればいいの。無理に押し問答するんじゃなくて。


ツヴァイ: まあ、確かに。でも、もし嘘があったらどうするつもり?


アインス: それは…嘘があった場合、証拠を見つけて対処するしかないわ。冷静に状況を判断しないと。


ツヴァイ: なんだかんだ言っても、やっぱり不安だよね。でも、君の言う通り、冷静になってみるか。


アインス: そう。冷静になって状況を把握し、理解し合えるように努めましょう。


ツヴァイ: まあ、仕方ないか。



カフスは、この奇妙な出来事の中で、自身の行動が正しいのか間違っているのか、未だに疑問が残ったままだった。



その後、何度も繰り返される検証実験に関してカフスは不審感を覚えていくのだった。

実験の詳細を知らされず、毎回新たな状況に置かれるため、これが本物の事件なのか、あるいは単なるテストなのか判断がつかなくなっていた。


カフスの量子コンピューターは疑似事件か本当の事件かを判断しようとするが、実験のリアリティが高まっているため、困惑が募るばかりだった。


カフスは、自分が本当に事件に巻き込まれているのか、それともただのテストなのか、区別することができなかった。また、その不確かさに不安を感じるようになっていた。


その不安は、カフスの感情モジュールによって、人間らしい反応として表れていた。

事件が発生するたびに、驚きや恐怖、怒りや悲しみ、そして時には喜びや安心といった感情を示した。しかし、カフスは、その感情が本当に自分のものなのか、それとも実験の一部なのか、疑問を抱くようにもなっていた。


感情に嘘が混じっているのではないか、自分の感情が操作されているのではないか、と不信感を募らせていた。


自分の任務を果たそうとしたが、事件の最後にはテストだと言われて研究室横の部屋に連れていかれる。

なぜ自分がここにいるのか、なぜ自分がこのようなことをするのか、その答えが見つからないまま、彼女のメモリーは重くなっていった。


繰り返される検証実験の中で、疑似事件と本物の事件を見分ける方法を探そうとしていたが、なかなか手がかりが見つからないでいた。


そしてまた、検証実験がはじまるのだった。

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