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なよ竹のかぐや姫?

「うむ、先程も伝えたがお主は一度死んでおる。それでは不憫だと思い、兎の姿ではあるがもう一度生き返らせてみた訳だ。月に関しては、ここは地表ではなく、地下になる上に科学の装置では、分からない様に作らせておる故、人間に見つかることはない。」


「そうでしたか。………それで僕はこれからどうなるのでしょうか?人間に戻して、地球に帰ることって出来るのでしょうか?」


「無論可能だ。妾の力では、転生させるには月兎にするしかない故、月にきてもらったまでだ。これから地球に帰っても良いぞ。」


「輝夜様、ありがとううございます。それでどうしたら、日本に帰れるのでしょうか?人の乗ってくるロケットに乗り込んででしょうか?」


「いやその方法では、人に月に生命体ウサギがあることがバレてしまうからな。神兎よ、なよ竹のかぐや姫の物語は知っておるか?」


「ええ教養ですのだある程度は知ってます。竹取物語ですね。竹取の翁が竹藪に竹を取りに行ったら、竹が光っていて、それを割って中を開けると小さなかぐや姫が入っているというお話ですね………って、まさかこの話の流れはぼくも何らかの方法で竹の中から出てくるのですか?」


「うむ、其方は察しが良いのう。話が早くて助かるぞ。この竹型の宇宙船に乗って地球に帰ってもらう。」


「あのーかぐや様?流石にその大きさの竹には、兎になっている僕も中に入れませんが。」


輝夜様が待ってる竹ってボールペン並みのサイズなんだよね。いくら僕が小さくなったって、足の肉球すらも入れることはナンセンスだよ。


「それには心配及ばん。じい」


そうやって僕を運んでくれた執事兎に声をかける。


「はい、姫様。神兎殿、こちらを使います」


ポケットから出してきたのは、七福神が持ってそうな小さな木槌だった。


 もしかして、叩いてすり潰して僕をその竹に詰めようとしてる。ガクガクプルプル状態で顔が真っ青になってしまった。兎だけど。


「これじい、神兎が震えておるではないか。これはうちでの小槌と言ってな。これで叩いたもの身体の大きさを小さくしたら、大きくしたり出来るのじゃ。」


えっ、それって某アニメに出てくる猫型ロボットのスモールライトとビックライトじゃない?と言うか、うちでの小槌???


 うーーーん、あっあれだ。御伽噺の一寸法師で鬼を倒したら出てくる魔法の品だ。


もしかして、輝夜様もこうやって目の前にいるから、昔から伝えられている御伽噺って、空想ものではなく、実在していたものを忠実に、書いているだけの作品なのかな?







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