漫才「万引きGメン」
ツッコミ「どうもー、よろしくお願いしまーす。
我々、まだまだ漫才1本では生活できないんで、
バイトなんかもしてるんですけど。
お前、そういえば何やってるの?」
ボケ「僕は万引きGメンですね。」
ツッコミ「えっ!?そうなの?大変じゃない!?」
ボケ「いやー、最近はもう慣れたかな。」
ツッコミ「じゃあ、ちょっとやってみせてよ。
俺が万引き犯やってあげるから…。
よーし、誰も見てないな。」
ボケ「あっ!あの人…。」
ツッコミ「では、このお菓子を…。」
ボケ「ボケるよ…ボケるよ…。」
ツッコミ「バッグの中に…。」
ボケ「ボケるよ…ボケるよ…。」
ツッコミ「入れると見せかけ…。」
ボケ「ボケるよ…ボケるよ…。」
ツッコミ「頭に乗せちゃう!」
ボケ「はいボケたー!」
ツッコミ「ウケるかー!
『盗るよ…盗るよ…』
みたいに言うな!」
ボケ「This is これが万引きGメン!」
ツッコミ「『This』と『これ』が重複してる!
ちゃんと教えて。
もう1度行くよ。
よーし、このお菓子を…。」
ボケ「万引き犯だ…!」
ツッコミ「誰も見てないな…。」
ボケ「ヤバい、止めなきゃ!」
ツッコミ「バッグの中に…。」
ボケ「ちょっと待って…あっ!
手と手が触れて…。
す、すいません!」
ツッコミ「いえ、こちらこそ!」
ボケ「っていうか…マミさん?」
ツッコミ「えっ…カズくん?
恋の始まり!
図書館とかの定番のやつ!」
ボケ「キュン死にGメン…。」
ツッコミ「万引きGメン!
ちゃんと捕まえるところを見せて!」
ボケ「捕まえちゃうぞ~!」
ツッコミ「キャー!やめてー!
恋の進展!
もういい、店を出るところから!
…よし、バレてないな。
じゃあ、このまま…。」
ボケ「ちょっとお姉さん。」
ツッコミ「え、何ですか?」
ボケ「レジ通してない商品、ありますよね?」
ツッコミ「何のことですか?」
ボケ「見せて下さい!」
ツッコミ「あっ、ちょっと…!」
ボケ「血の付いたナイフ!
まさかあなたは!」
ツッコミ「私が課長をー!
いや、別の事件!
余罪がひどい!」
ボケ「大手柄です!」
ツッコミ「結果オーライ!
万引きにして!
さーて、帰ろう…。」
ボケ「レジ通してない商品、ありますよね?」
ツッコミ「何のことだか…。」
ボケ「見せて下さい!」
ツッコミ「あっ、ちょっと!」
ボケ「これは何ですか?」
ツッコミ「えっ?あっ…指輪!?」
ボケ「結婚しましょう。」
ツッコミ「はい、喜んでー!
ハッピーサプライズ!
関係性が複雑すぎる!」
ボケ「お前、居酒屋でバイトしてるだろ?」
ツッコミ「それは今んとこ関係ないから!
よーし、帰ろう…。」
ボケ「バッグを見せて!」
ツッコミ「やめて下さい!」
ボケ「どこのブランド?」
ツッコミ「手作りなんです!」
ボケ「じゃあ、このシャツは?」
ツッコミ「古着屋さんで…。」
ボケ「このスカートは?」
ツッコミ「バーゲンセールで…。」
ボケ「ドン小西さんに一言!」
ツッコミ「お手柔らかに、お願いします!
ファッションチェック!
懐かしいな!」
ボケ「世代がバレるねー!」
ツッコミ「お前もそうだろ!
本当にGメンやってんのかよ?」
ボケ「お前の母ちゃんに聞いてみろって!」
ツッコミ「あー、あの人は常習犯だし!
ってそんなわけねえだろ!」
ボケ「締めるよ…締めるよ…。」
ツッコミ「いい加減にしろ!
どうもありがとうございました。
って終わりづらいよ!」
ボケ「帰るよ…帰るよ…。」
ツッコミ「うるせえ!」