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093.キュリットロスとおしゃべり

 古物店を出た一行は一旦要塞馬車に戻ることになったが、なぜかシフォンヌがついてきていた。そしてアサミの尻尾には変身用の「キュリットロスのリング」がくっついていた。ただ、外観は大きなリボンのように変化していた。ネコ耳娘の尻尾なのだから可愛い感じにしてもらった。

 そういえば、永川家の飼い猫のアリスも同じような事をしていたことを思い出してアサミは少し噴出していた。


 「キュリットロスさん、なんでおばさんが付いて来ているのだろう?」

 アサミは心の中でリングと会話していた。リングのキュリットロスとは言葉を発せずにコミュニケーションを取る事が可能だと気が付いたのだ。


 「それはね、シフォンヌも離れるのが寂しいのだよ。なんだって、わたし達は五十年も相棒だったんだから。死の危険を幾度も掻い潜ってきた仲だから、彼女最後のミッションの時も・・・まあ、長くなるから折りを見て話すわ」


 「それにしても、この世界の魔道士ってどんな存在ですか? わたしが生まれた国では軍隊とか警察といった組織があって、その上に政府といった機関があったのですが、ここでは魔道士の方がそういった事をやったりしているようですが」


 「この世界にも数多くの諸侯が統治している領土があるわよ。でもね破局戦争ではそういった存在がエゴを生み出して暴力の温床になったとして権限が縮小されたのよ。そのかわり、イザコザがあったりトラブルがあったりしたら対処するこの世界全体をほぼ管轄する存在のひとつが魔道士というわけなの。

 まあ、仕事内容はいなくなった家畜を探す事から、暴君の除去までやったりすることもあるわよ」


 「暴君の除去ですか? そんな事をしてもいいのですか?」


 「場合によってはね。そういう依頼が来たときに妥当と判断した時に実行するわよ。実際にシフォンヌは二度ほど実行しているわよ。しかも彼女は最小限の犠牲で済ませたわよ」


 

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