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089.アサミのアーマースーツ(8)キュリットロスの声

 「お前は誰だ?」頭の中に若い女の声が聞こえたような気がしたアサミは何がおきたか判らなかった。


 「あなたこそ誰ですか?」アサミは首を左右に振ったが、目の前にシフォンヌおばさんがいるだけだった。


 「わが名はキュリットロス。この甲冑に封じ込まれし者の魂である。われは一緒に行動しようと思う者でなければ動く事はない。お前の事だが、まあもう少し様子を見ようと思うがどうだ?」


 「できたらそうしていただきたいのですが・・・ところでキュリットロスさん。いま魂といわれましたけどスーツに閉じ込められる前はどうされていたのですか?」


 「わがスーツを着ようとする娘が皆聞くことだから教えよう。われは遥か昔の女戦士だ。肉体は滅んだがいまも同じ女戦士を助けるために存在しているのだ。

 そこのシフォンヌは今までで最高のパートナーだったが、彼女は引退して久しいから、久しぶりで動かしたくなったからな。お前こそ、わが魂に応えてくれないか?」


 それにしてもスーツが自我を持ち話しかけるという状況がアサミには信じられなかった。しかもかつては人間だったようなので戸惑う事ばかりだった。


 「キュリットロス、久しぶりね。あんたも気に入ってくれたか、このアサミって娘を」

 

 そういってシフォンヌはアサミが着ているスーツの腰に手をかけていた。するとスーツの方が反応した。


 「シフォンヌよ、とりあえず合格という事にしようぞ。まあ、実戦で判断していく事になるだろうけどな」


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