表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/313

086.アサミのアーマースーツ(5)シフォンヌは素敵だった

 「何を言われるのですか、それって幽霊ですか?」タクヤは少し引き気味だった。


 「ここに転がっている金属が溶けた塊をみていると、なんとなく聞こえてくるような気がするものでして。もしかすると、ここで一瞬にして命を奪われた者達の魂の叫びのようなのかなと。

 まあ、幽霊かどうかは確かめようはありませんが、恐ろしいといつも思うところですここは。もっとも、ここはいままでも掘り出し物があったりしたんですが、今日はやっぱりシフォンヌさんの赤龍帝から下賜された衣装を譲ってくれるというのが素晴らしいです。きっとアサミさんに似合うはずです!」


 「ところでおじさん。その衣装ってどんなものなんです? あのオバチャンの若いときに着ていたのが想像できないんだけど」


 タクヤが尋ねるとヴァリラディスは持っていた手帳から一枚の絵を取り出した。そこにはアニメかゲームかのようなコスプレをしているかのように見える人物が描写されていた。


 「これはな、シフォンヌさんが魔道士として活躍していた若いときの姿じゃ。けっこういいだろう? あっ、でも家内には内緒だからな。結構、ヤキモチを妬いていたから」


 「これ、本当にあのおばさんですか? いまじゃ、面影ないですよ」


 「しかたないさ。引退を決意したのは、いままでの宿敵に返り討ちにあったからさ。それでダメージをうけたので、生まれ故郷に引っ込んだというわけさ」


 「そうですか。それにしてもアサミは衣装に受け入れてもらえるのですか?」


 「多分。でもこればっかりはやらないと分からないから」


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ