表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/313

072.山道にて(2)空から落ちたの思い出した

 どんどん近づいてくる海、猛烈な空気抵抗、そし不可避な死・・・これが永川亜佐美が最期に味あった恐怖だった。アサミは前世の最期を思うと空を飛ぶのは・・・怖かった。


 「おじさん、わたし前世では飛行機械が壊されてしまって、空高いところから落ちて死んじゃったのよ。だから鳥の籠に乗って空を飛ぶなんて怖いよ!」


 「なんだあ、お嬢さんは前世の記憶を持っているのかね?」


 「ええ、はっきりと。でも、どちらかといえば前世の記憶を持ったまま今の身体に復活したという感じかな? そういえば、この世界って前世って信じられているの?」


 「まあ、信じられているかな? 結構魔道士にもいるからなあ、別の世界から召喚された時に前世といったり生まれ変わったりといったり。まあ本当のところどこまで真実かはわからないけどもな」


 「そうですか・・・確かに前世だということを証明すること出来ませんしね。前世では父も妹もいたのですけど、もう会うこと出来ませんから」


 「そうか・・・まあ、これからお嬢さんはあの男と一緒に生きていくのよな。ところで、わしは聞いていないがあの男とどんな関係なんだ?」


 「それは・・・縁で結ばれたというところかも」


 「そこんところは、ゆっくりと考えなさい。とりあえず派遣ギルド本部に連れて行ってあげるから」


 ヴァリラディスにそういわれたアサミはタクヤとの今後を考えていた。わたしはこれから何のために生きていくのだろうかと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ