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059.外部はボロボロ内部もすごい(1)

 ヴァリラディスは長身で白い顎鬚を生やしているのはわかったが、頭部はフードを被っていてどうなっているのかわからなかった。ただ皮膚からすると相当シワが刻まれているので、老人のようだった。


 「君達は御神託によれば遠い別の世界から来たということだが、そこでは何をしていたんだ」


 「俺は、ホームレスでその前は工場で働いていました、そこの彼女は・・・」


 「なんとなく察しはつくさ、そこの彼女は人間の魂を持つ獣だったんだろう」


 「わたし違う! といいたいけど当たっているわ。この世界にもいるのですかネコは?」


 「ああ、いるとも。それと君みたいな種族も。その種族って結構有能なんだよね。キャック族といってね。最近じゃ絶滅寸前なので探していたところで丁度よかった」


 「なんですが、そのキャック族っていうのは?」


 「いまの彼女とほぼ一緒の姿をした種族よ。身体能力も高いし洞察力にも探知能力も高いし、パーティーに一人入れるだけでも相当戦力向上になっていたんだが・・・」


 「まって下さい。パーティーってなんのことですか?」


 「そうか・・・まだ君たちはこの世界にやってきて時間が間もないのだな。ちょっと考えてくれたまえ、どうやってこの世界で生活するのかと」


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