表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/313

052.生まれ変わりという証拠があるのかよ!

 「その墓参りに行こうとしていた女って誰なのよ?」

 アサミは判っていながら意地悪く質問してみた。


 「それはなあ、その。そうだな・・・ってアサミってまさか?」

 タクヤはなんとなく判った様子だった。アサミはもしかすると永川亜佐美姿を写しているものではないかと。


 「アサミ! お前ネコだったんだよな! なんで人間の言葉がわかるんだよ!」

 タクヤが予想もしない質問をしてきたので、アサミは驚いてしまった。


 「そりゃ・・・人間に近い姿になったんだから人間のようにしゃべれるようになっただけよ! ところで、わたしがもしその女の生まれ変わりだとしたらタクヤはどう思う」


 「そうだなあ、ってそんなことあるはず無いんじゃねえんかよ!」


 「あれ? ネコが人間みたいになるのですから、転生してくるぐらいのこと起きてもおかしくないでしょ!」


 「そうかもしれないけど・・・アサミ、それじゃあ生まれ変わりだという証拠でもあるのか?」


 アサミは少しムットしてしまったけど、いきなり現われたのだからしかたないなあと思い直した。


 「あなたの夢でわたしはわたしと一緒に旅に行きましょうねと言ったわよ、それに・・・」


 「それってなんだ?」


 「ほら、あなたネコのアリスを家に連れてきたときに、一緒にプリクラ撮りに行ったじゃないのよ。クモが目の前に出てきたときに、なぜかクモが怖いってといってのけぞっていたじゃないのよ。

 それに、毎年年賀状には必ずイモ判みたいな手彫りの名前を押していたよね」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ