050.伊理さんとは何者?
伊理のカリソメの姿を捨てエンジェルのイリスに戻った姿を見てタクヤは唖然としていた。さっきまでミズボラしい老女ホームレスだったのがエンジェルになったから当たり前だ。
「伊理さん、いったい何者?」
「ごめんなさい、あなたには黙っていたけど、神の使いみたいなものです」
「そういうことは俺は死んだということですか?」
「亡くなったわけではありませんが、別の世界に召喚されたということです」
「召喚?」
「まあ、地球ではない別の世界です。でも、安心してください。いままでのホームレスのような人生ではありませんよ。とりあえず自分の姿を見てください」
そういってイリスはタクヤに手鏡を渡された。鏡に映る自分の姿を見たとき、タクヤは若返っている事に驚いていた。
「この姿って、まさか大学生ぐらいの時の俺じゃないのかよ? 一体どういうことなんか?」
「召喚された時に、この世界に最も適合する姿に変化してもらいました。今でしたら地球に戻る事ができますが、いかがしますか?」
「戻る気は・・・ない! 帰ったってもう俺の居場所はない。でも心残りなのが俺が行きたかった彼女の墓参りだけど・・・ちょっとまて、アサミはどこに行ったんだ? あいつを入れていたゲージが見当たらんだけど?」
タクヤが言ったのと同時にアサミが現われた。ネコ耳少女の姿だったので、タクヤはイリスの時よりも唖然としてしまった。




