049.寝ぼけたタクヤ
理由は判らないけどタクヤはその直前まで悪夢に侵されているようだった。ものすごく寝汗をかいていたし辛そうな表情をしていた。たふだ顔はホームレスだった時よりも二十歳も若くなっていたので、格好良くなっていたけど。
わたしはタクヤが目覚めた時どんな反応をするのかが心配だった。タクヤの意見なの聞く事も無く(ネコだから直接お話できなかったけど)この世界につれてきたからだ。イリスさんの話では一瞬で別世界に召喚できる事も可能だったようだけど、それはそれで難しいとのことだった。
イリスさんの変化体である伊理さんによって目覚めたタクヤは目ボケた表情をしていた。周囲を見渡すと不思議そうに考え込んでいた。最初に乗っていた時よりも客車はレトロ調になっているし、周囲の広大な葦原も・・・日本にあるようなものではなかったからだ。
タクヤは着ているののが違っているのが不思議に思ったようで、立ち上がって自分の身体を隅々まで確認していったけど、なんだろうこれは・・・といった表情だった。そして伊理さんにこういったの。
「伊理さん、俺って・・・寝過ごしてこんなところに来たわけじゃないですよね? どうみても。ここって米原じゃないですよね」
「ええ、タクヤ様。ここは日本いえ地球じゃありません。これからあなた達二人が生きていく世界ですのよ」
そういうと眩い光と共にエンジェルのイリスに変化した。その様子にタクヤは大変驚いていた。




