表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝!  作者: ジャン・幸田
第三章 この世界から旅立っていこう
41/313

041.ネコ耳の少女

 「わるいことをしたわね、ちょっとまっていてね。これから行く世界の服を出してあげるから」そういうとアウグスティン・アルミレージェ1853は服を召喚してきた。その服は赤いドレスのようだった。


 「ありがとうございます! さっそく着させてもらいます!」

そういってアサミは服を羽織ったが、違和感があった。頭で何かが引っかかる感覚に襲われたのだ。なんとか被ってみたけど、今度は腰に違和感が・・・


 「すいません、手鏡を貸していただけないですか?」


 アサミはイリスから借りてみると驚いていた。顔は永川亜佐美が十九歳だったぐらいのときのものだったが耳が頭頂部付近にあった。

 

 「これ、ネコ耳よね。しかも大きいわ。これじゃあ遠くにいる人の悪口も聞こえそうよ」

 そういって触ってみると感触が・・・思い切って抓ってみると痛かった・・・これ本物だ!


 ついで、腰にあった違和感の原因をさぐると、そこにはネコだった時に暇つぶしにひとりで遊んでいた見覚えあるものが見えた。


 「これも見覚えあるわ、わたしの尻尾じゃないのよ! しかも巨大化しているし! なんか中途半端に人間になったみたいよ」


 アサミは人間の身体に戻ったと思ったら、前にも言われたとおり中途半端にネコの部分が残っていた。


 「これじゃあ、中途半端じゃないのよ! どうにかなりませんか!」

 アサミは少し語気を荒げていた。


 「実は、これから君たちが向かう世界を生き抜いていくためには多少の異形なる力が必要なんだ・・・でも、ネコの部分だけどそのうち消失するから」

 アウグスティン・アルミレージェはそういったが、なにか言いにくそうな雰囲気を醸し出していた。


 「そのうちってどれぐらいですか?」


 「うーん、そうだねえ地球で言えば60年ぐらいかな?」


 「60年!? それじゃあ、おばあさんになってしまいますけど・・・」


 「心配しなくても、努力次第で完全に人間になれる手段はありますから! でも、ネコ娘としていた方が生き抜いていく力があると思いますよ」


 「そんなのいやです! タクヤに捨てられてしまうよ、こんなネコ女じゃ」


 「大丈夫! 彼だってこれから姿を弄るのですけど、地球じゃない世界に行ったら他に頼る人といえばあなただけですから、多分大丈夫ですよ」


 「本当にそうですか・・・」


 そんなふうにわたしは、アウグスティン・アルミレージェさんと堂々巡りのような問答を繰り返していたけど、途中で埒があかなくなって辞めてしまった。わたしはネコから人間に戻れたと思ったら、今度はネコ耳の少女になっていたことにショックを受けてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ