215.生還
「結界が無くなったので入ることが出来たので、ようやく来れたわ。はやく脱出しましょう。ヴァークロウ班長、もう一人は?」
「もう絶望的だ。途中で置いてきたから・・・」
「・・・いまから何を言っても仕方ないわ。とりあえず脱出しましょう。いま公爵官邸から祭事用だけどそこのエヴァ・エリに使う綱を持ってきたから、それを身体に巻き付けてから脱出して。エヴァ・エリの跳躍力を信じるしかないけどよく縛ってちょうだい。それとアサミさんは私と一緒に脱出しましょう」
メイファンの指示にアサミは戸惑ったが、とりあえずエヴァ・エリに縄をかけて男三人の身体にも縄を書けた。あとはエヴァ・エリの体力が持つかが勝負になった。その間にもダンジョンの壁に亀裂が入り水が押し寄せていた。
「それじゃあ、エヴァ・エリ行きなさい!」メイファンがお尻を叩くと猛烈なスピードで駆け出し始めた。そのスピードたるやジェットコースターのごとくとアサミは思った。ついで、二人も脱出することになった。
「この魔道具は飛行杖といって短時間なら飛んでいるように跳躍させることが出来るものです。魔導士が使う場合、可能な限り魔道力を送り込めば早く移動できます。だからアサミさんも念を込めて」
メイファンが取り出したのは長く平たい板のようなものだった。そうもこれが移動手段のようだった。
「メイファンさん、さっき悪い魔導士に言われたのですが、わたしは影の魔導士向きだと・・・これってやばいことありませんか?」
アサミはそういったが、メイファンは少し考えた後でこういった。
「やばいよ、正直なところあなたの存在は。でもそれを変えるのはあなただけにできない、なんだって・・・」そう言いかけたときに前から波濤のごとく水流が押し寄せてきた。
「さあ、行きましょ! さきにいった男どもにおいつくのよ!」




