表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝!  作者: ジャン・幸田
第一二章 ダンジョンの中で待つモノとは?
195/313

195.このままダンジョン牢でいるしかない

 「どうして人間の言葉をしゃべれるのだ?」

 タクヤは驚いていたが、サクロスはきょとんとしていた。どうもタクヤにしか聞こえていないようだった。これって閉じ込められて精神に変調をきたしたわけでないと思いたかった。


 「しゃべれるのではない、お前が”御神託所の巫女の感謝”の指輪をもっているからわかるのだ。その指輪はある程度の知能がある生物だったら、読み取れるんだ」

 そういってエヴァ・エリがすりよってきた。その顔はネコそのものでも巨大だったのでタクヤは少しのけぞっていた。


 「拙者の飼い主でもあるエリン公もよく似た機能を持つ指輪を持っているからいろいろとこの世界の事をしっているんだよ。まあ、拙者はこの国の聖獣なのでどこにも出ていくことは叶わないがな。ところで、お前たちは何しに来て捕まったんだ?」


 「それは、あんたを探すために派遣されていたんだよ。そのエリン公閣下の依頼で!」

 

 「そうか、あのケチおばはん。拙者を探そうとしてくれていたんだ。いつも食事代がかかるじゃ、もう少し安い食材にしてくれないかと文句言ってたのに・・・」

 そういうとエヴァ・エリは少し涙ぐんでいた。そのエメラルドの大きな瞳に浮かぶ涙は美しかった。


 「それじゃあ、エヴァ・エリ。ここからの脱出方法しらないか? 早く出たいだろうこんなジメジメして狭い所から」


 タクヤの言葉にエヴァ・エリは諦めているような口調で言い始めた。


 「そんな方法があるなら拙者が実行している。いつもの陽の当たる風通しの良いテラスで小鳥の声を聴いて昼寝したいし・・・正直な話、このダンジョンに入ったのは初めてだから、なにがどうなっているんかわからない」


 「ってことは、誰かに連れてこられた時の事を覚えていないのか?」


 「よく覚えていない。いつものように昼寝していたら急に体が持ち上がったんだよ。そんなの子猫の時代以来だから驚いたのなんのってね。そして抵抗できないまま結界内に入ったとたん気を失ってね、いまじゃこのありさまというわけ!」


 「じゃあ、俺たちと同じように相手の正体わからないんだ。じゃあ、これから俺たちはどうすればいいんだ」


 「このままいるしかないなあ。一日一回食料がボソッと出てくるのだが、そのときチャンスをうかがうしかないよな。そのときまで体力を温存しておくことだな」


 エヴァ。エリとだけ会話をしていたら、取り残されたサクロスは怒り出していた。


 「おい! 俺にもエヴァ・エリがなにいっているのか教えろよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ