192.このダンジョンの秘密
「いま、いるダンジョンだけど昔一度来た事あるわよ」
キュリットロスの声がそう言ったことにフィルビーは思わず聞き返した。
「あなたは今はアサミの胴衣に魂というかその閉じ込められているような状態ですが、それって魔導士だった時のはなしですか?」
「ええ、そうねえ今から何年前になるのかな。ここは昔銅鉱山だったんだけど、人々を食らう魔物の巣窟になったのよ。それで、魔物を打倒したんだけど、余りにも強かったので完全に滅することが出来なかったので、残存したものをここに封印したのよ」
「そういうことは・・・一連の出来事はそれが関わっているというのか?」
「ええ、でも疑問もあるわよ。その魔物は半端なく強かったけど、ただ欲望のおもむくまま人々を食らっただけよ。タクヤを拉致するような知的な事をするようなことをするとは・・・もしかすると進化したのがもしくは変化したのかもしれないわ」
「変化? なんだそれ」
「わたしは感じていたのよ。ずっと休んでいたけどこの世界に再び裏の魔導士の力が満ちてきたのを! もしかすると、それに関係していると思うね」
「あのう・・・私はどうすればいいのですか?」
キュリットロスとフィルビーがずっと話をしていたので、ずっと話の輪に入っていなかったアサミが割り込んできた。わたしを女剣士の姿にしておいて話をするキュリットロスに目的をききたかったのだ。
「アサミ、とりあえず私が導くからそっちに向かって。あなたにはわたしの手足として働いてほしいのよ。そうすればタクヤも助けられるから」
「そうだ、タクヤは無事なの? キュリットロスさん」
「それは大丈夫よ。だってタクヤの気をかすかに感じるから。それとエヴァ・エリもあなたたちのライバルも。とりあえず行きましょ!」




