190.続行
メイファンはこの時点でファビュー班とヴァークロウ・ラヴェルス班の研修を打ち切る事も出来た。打ち切ってベテランの魔導士による大規模な捜索に切り替えるわけだ。ただ、タクヤとラヴェルスを拉致した意図が分からないので、かえって危険な可能性もあった。
「叔母様、本部に依頼しましょう。費用の事だけど、研修中のトラブルだからそれほど負担することもないと思うわ。でも、どんなに急いでも明日の朝になると思うわ。なんだって、この大陸でも秘境中の秘境だからここは」
「メイファン、あんたも秘境というのですかここを。でも、そういわれても仕方ないわ。それにしても、わたしはダンジョンの事に一切かかわらなった事は問題だわ。いくらダンジョン・マスターに事実上治外法権を認めているとはいっても。
そういえばしばらくダンジョン・マスターから連絡ないわ! もしかするとダンジョンに何かが起きているってことよね、それって!」
「ダンジョンの事は私も知っているけど、なにやら裏の魔導士に浸食されている気配がするけど気が付かなかったなにか?」
「いわれてみれば、昨晩から変な前兆があったわ。家畜が騒ぎ出したり変な閃光が地下から出ていたり・・・」
その時、ファビューからの連絡が通信板に入ってきた。彼の声は少し困惑気味だった。
「うちの班のタクヤが何者かに拉致されたんだが、このまま続行してもいいですか? できれば彼とエヴァ・エリの両方を救助したいのですが」
「両方? それってどういうことですか?」メイファンは逆に質問した。
「わしの勘ですが、このダンジョンで何者かが魔導士を呼び寄せるために今回の事件を起こしているような気がします。だから、大勢の魔導士がここに来たら危険な気がします。だから。、早くケリをつけたいですし・・・自分たちの手でタクヤを見つけ出したいし」
メイファンは少し何かを考えたうえでこう指示した。
「わかったわ。とりあえず明日の朝まで続行しましょう! エヴァ・エリはいいからタクヤさんだけでも見つけ出してちょうだい」




