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185.ヴァークロウ・ラヴェルス班
同じころ、ヴァークロウ・ラヴェルスが班長を務める一行もダンジョンの地下を降下していた。こちらの方はただエヴァ・エリを早く見つけ出して帰りたくってしかたなかった。ここダンジョン・デ・サンミュアッツは色々な魔物が住んでいて工房があることで一部で有名であったが、そんなことに興味はなかった。
一行の持つ魔道具は全て最新鋭の物ばかりで固められており、必要としなかったからだ。もっとも、そのすべてが親などから与えられたものであったが。
「ヴァークロウ、はやくこんなダンジョン。終わらせようぜ!」
「そうだな、終わったら早く本部に帰ろう。このサンミュアッツって田舎町遊ぶようなところもないし、とっととオオネコを捕まえよう」
「それにしても、俺たちと張り合っている奴らよりも先んじようぜ。まあ、大丈夫だろうけど」
「それもそうだな。まぐれで有名になったどこかからの召喚者に負けるわけないだろうぜ」
「それもそうだな。でも気を抜くのは早いぜ」
一行がそう言ったときにはダンジョンのどこからかやってきたかのような気配がしたからだ。




