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153.御神託所の巫女の感謝の印

 アサミら三人が屋台にあった食べ物を全て出し尽くしたころになって、屋台のおばさんが戻ってきた。それにしても、このおばさん美人であるし品もあるのになんで屋台なんか引いていたんかとタクヤは不審に思っていたが口にしなかった。


 そのおばさんは小さな小袋を三人に渡してくれた。その中身は小銭かなと思って開けたところ、小さなブローチのようなものが入っていた。ルンファはなぜか瞳を輝かせていた。


 「これってきれいだけど、いったいなんなんですか? 本当にもらっていいのあたしに? あたしの村でこんなものみたことないから」


 「それはねえ、御神託所の聖なる工房で作られている宝飾品なのよ。御神託所の巫女が贈る感謝の印なのよ」


 「御神託所の巫女? おばさん、巫女だったの?」


 「うーん、巫女じゃなかったわよ、わたしは。それは友人からもらったものよ」


 もちろん、この言葉はウソだった。彼女は御神託所の巫女を十代から二十年近くも務めたからだ。その巫女の感謝を示す印は彼女から贈られるものとして作られたもので、今ではプレミアがつけられているものだった。しかし、ここにいる三人がその価値を知ったのはずいぶん後のことだった。


 「でも、その印はねえ、あなたたちが困難な事に出くわしたときにきっと役にはずだから大事にしておきなさいね。それにしても私の仕事を全部やってもらって感謝いたしますわ」


 そういっておばさんは髪をなでたが、そのしぐさには高貴なものを感じさせるものだった。


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