120.二人の行く先は・・・
最後に残された、美しい田園風景のカードの意味が二人にはわからなかった。さっきのネコのカードがあまりにもメガティブな意味合いだったからだ。
「最後に残されたカードだが、これは神様が君らへの約束を意味しているんだ。具体的にどのように意味をするかは言わないが、全てが終わった後にもし君ら二人に問題がなければ保証されたものだ」
「それでは、いい意味なんですね、そのカードは。でも、これって夢のなかですよね、予知夢ですかそれとも」
二人はそのとき二人とも同じ夢を見ているとは思っていなかったので、ただの夢だとも考えていた。それで或彌阿具須に質問したのだ。すると彼は懐から何かを取り出した。それは指輪だった。
「この夢は、私が二人にメッセージを伝えるためのものだ。だから今まで言った事は真実になることだよ。だから約束を守ってもらいたいのだ。
それと、これは神様から君らへの契約書みたいなものだ。君らの関係は? と聞かれたときにはその指輪を見せなさい。だからはめなさい」
「それって婚約指輪ですか? なんかうれしいな」アサミは浮かれたような明るい声で話していた。一度は心身ともに消滅した自分がこのような夢みたい? なものを出来るとは思ってもいなかったからだ。しかも、相手は初恋の彼だったし。
二人は促されるがままに指輪をはめた。すると或彌阿具須は神妙な顔でなにやら呪文のような言葉をかけた。
「これで、君らは神様に約束された二人になった。その指輪はきっと君らの役に立つだろう。そうそうこの指輪によってある程度の魔道力がついているから、後は努力してレベルを上げるように。では幸運を祈っているよ」
その直後二人は目を覚ました。二人の顔はいつもであるが互いに見つめあうような形であった。二人が手を見ると互いの指には黄金の指輪がはまっていた。




