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元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝!  作者: ジャン・幸田
第八章 ふたりの夢の中の啓示
117/313

117.死神のカード

 「男女の関係っていいますと、つまり・・・」

 アサミはそういったが、なんとなく二人とも答えはわかっていた。三人の間には皆まで言わなくても良いよといった雰囲気が流れていた。


 「まあ、簡潔にいえば契りを結ぶなということだ。実は君たちにやってもらいたいのは、この世界で芽生えつつある恐怖の素因を除去してもらいたいのだ。君たちにしか出来ない事なんだ」


 或彌阿具須はそういって何枚かのカードを二人の前に示した。


 「その恐怖の素因の正体についてだけど、おいおい判る事だし・・・まあわたしも君たちの前に出てくるかもしれないけど。いまは全ては言わない。まあ君たちにとって因縁の相手とだけ言っておこう。

 それを除去すれば君たちだけでなく、この世界の人々も君たちがいた元の世界の人々も幸せになれるだろうし、神様もずっと君たちが平和に暮らせるように保証してくれるそうだ」


 そのカードには愛し合う二人、幸せそうに微笑むネコ、美しい田園風景、それとともに何故か死神のような骸骨が集団が描かれていた。


 「ちょっと待ってくれ、なんで勝手に俺たちがと決められたんだよ? それになんで死神なんて縁起悪いものが示されているんだよ!」


 たしかに死神のカードとは他のカードと落差が大きすぎるといえた。タクヤが声を荒げるのも当然だった。


 「このカードか? これはな君たちがこれから言う事を従わなかったらこうなるということだ! 永遠の寂静の世界の意だ」


 「それって死ぬという事かよ!」


 「いいや、死んでからそうなるということだ。もはや永遠に輪廻転生の循環リンクに乗らなくなるという事だ。でも、神様の頼みに従ってもらってやってもらえれば、たとえ命を失ったとしても報われるという事だ。

 君たちも望みをある程度叶えてあげたのだから、君たちもある程度報いてくれるのが筋だろう」


 そういったが、一体何の意味なのがわからなかった。ただ、本当に神様の意思なのかがわからないけど、従えば幸福を、従わなければ地獄行きということらしかった。

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