表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ホームレス・タクヤとネコ耳娘アサミ魔道伝!  作者: ジャン・幸田
第八章 ふたりの夢の中の啓示
109/313

109.プリクラ

 眠っているところを覗かれていたアサミとタクヤは同じ夢の中にいた。それは遠いある夏の日の情景だった。アサミがタクヤと生前最初で最後のデートのような事をしたときだった。それはアサミの自宅近くの駅前商店街だった。


 「先生、一緒にプリクラ撮りましょ!」そういってアサミはタクヤの手を無理矢理引っ張ってプリクラのボックスに入っていた。タクヤは満更でもないというか、アサミの勢いに負けていた。


 しばらくしてプリントされてきたシールを見てアサミは驚いた。これは高校一年の時のわたしだと。プリクラのシールに写る自分の姿が三つ編みのお下げ髪をしていたからだ。着ていたのは懐かしい高校の夏の制服だった。青いスカートにブルーのラインが入った白いブラウス、そして赤いネクタイだった。当然ネコ耳ではなかった。


 「さあ、次はどこに行きますか、付いてきてくださいね」そういってアサミはまたタクヤの腕を引っ張っていた。その頃の自分はまだ世間知らずで怖いもの知らず、無鉄砲までに行動していたことを思い出した。


 でも、これって回想じゃないのかなと思った。だって夢だったら途中で変えられるはずだし思い切った行動をすることも出来るはずなのに、出来なかった。逐一、記憶にあるのと一緒だった。たしか、この時写したぷリクラはずっと財布に入れていて、空から墜ちて死んだ時も肌身外さず持っていたと。


 「永川さん、そんなにはしゃがなくてもいいじゃない! 僕はネコを連れてきただけだから」タクヤは少し困った顔をしていた。無理もないことだった。七つも年下の女の子に主導権を取られていたからだ。


 その時、アサミは次に起きた事を思い出した。たしかお父さんとばったり会ってしまったのだと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ